でもバイデン氏が当選したら…
一方、11月の米国大統領選挙でバイデン氏が勝利すると、ウクライナへの支援は増加するはずだ。バイデン政権はウクライナに対する軍事援助、経済支援、そして外交的支援を強化する。当然NATO諸国もウクライナ支援を強化する。
要するにバイデン政権継続ならプーチン大統領にとっては「非常に面倒で困難な時代」がやってくる。西側諸国が実行しているロシア経済への制裁措置は解除されないであろう。
プーチン政権が「非常に面倒で困難な時代」に直面したら、ロシア国内ではプーチン政権の独裁的傾向に対して大小の市民的抵抗が始まるかもしれない。小さな動機から巨大な事態が生まれる国柄だ。こうなるとロシア国営TVの番組も更に荒れ模様を呈することになるだろう。
このように見てくると、今後数カ月の間に行われる米国大統領選挙は世界政治に相当大きな衝撃を与える可能性がありそうだ。