反政府運動はなぜ起きた?
「ベラルーシ」と聞いて、どこに位置するのかピンとくる日本人は少ないだろう。本書は、「ヨーロッパ最後の独裁国家」と言われるこの国で、2020年8月のルカシェンコ大統領の不正選挙に対するデモについて描く。きっかけとなったスヴェトラーナ・チハノフスカヤは、大統領選に出馬するまで二児の母であり妻であった。彼女とその仲間がどのような経緯で独裁政権と闘ったか、そしてデモ後に起こった悲劇的な制裁とは何か。今、知るべき事柄が詰まっている本だ。
パイン土着の歴史
パインは移民労働とともに存在していた。日本統治下の台湾で生産されて、日本本土にぜいたく品として移出されていたパインは、第二次世界大戦後、その産業自体が台湾から沖縄にやってきた。かつて石垣島の辺境地と言われた場所からパイン生産の中心となるまで、どのような変遷があったのか。本土からの保護や生産量の重視などによる質の低下からどのような復興を遂げていったのか。栽培条件などの知識から歩んできた当時の時代背景まで、パインの歴史を読み解く。