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2014年3月6日

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MA米は高需要高
関税の利益はどこへ

 日本は現在、主食用米の年間消費量約800万トンの1割に当たる年間70万トン台のMA米を海外から輸入しています。MA米は、用途別に輸入量を決めて調整を図っていますが、価格が安いため、主食用米は外食産業などから、加工用米は米菓や味噌・醤油、酒造などの各メーカーからの需要があります。

 実際に、農水省が昨年12月に発表したMA米の入札結果によると、数量3万9000トン(米国産うるち精米・中粒種)に対し、約6倍の24万7000トン分の応札がありました。落札価格も、タイ産と合わせて1トン当たり約7万円という破格の安さでした。

 日本の市場にコメを売ろうとする米国の生産者と、そうした安価なコメを求める日本の業者の互いのニーズは合致しているのです。しかし、米国の生産者は今回のTPP交渉でも「日本の関税の壁はどうしても破れない」と諦めてしまっています。この状況を続けてきた結果、日本のコメ生産者やコメ加工業界が、その業績を伸ばせたのでしょうか。高関税で輸入を抑えてきた利益は誰が得たのでしょうか。

 国が管理するMA米は、年間100~300億円規模のコストが掛かります。関税を維持する、撤廃するメリットは何か。現状維持だけの判断から早く脱却し、市場に即した判断を下すべきでしょう。

◆WEDGE2014年2月号より










 

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