トランプのトルドー“いじめ”
トランプはカナダが「米国の51番目の州になる」と自身のSNSに投稿し、ジャスティン・トルドー首相を「トルドー知事」と呼んだ。そうなれば、カナダは「税金と防衛費を節約できる」と冗談交じりに言った。
第1期目のトランプとトルドーの関係は、決して良好であったとは言えない。トランプはトルドーを「弱いリーダー」と呼び、一方、トルドーは、トランプに批判的な発言している姿をメディアに撮られてしまった。
トランプは第2期目の大統領就任初日に、カナダからの米国への輸入品に一律25%の関税をかけるとすでに宣言しており、関税でカナダ経済を疲弊させ、個人的に恨みのあるトルドーを“いじめ”て、首相の座から引きずり下ろそうとしているように見えなくもない。
トルドーは2024 年11月29日、トランプの南部フロリダ州にある私邸マーラ・ア・ラーゴを訪問した。彼は米大統領選挙後、G7のメンバーの中で、トランプに最初に会った首脳になった。トランプは、関税で圧力と脅しをかけ、トルドーの訪問を引き出し、支持者や米国民に「強いリーダー」の自分をみせつけた。