10年ほど前に策定された「農林水産物・食品の輸出戦略」では、「食文化・食産業のグローバル展開と輸出戦略」にFBI戦略が提唱されており、いまもその意義、方向は色あせてはない。ここに、輸出拡大の基礎がある。
① made from Japan 料理界で日本食材の活用を推進(人材、メデイア)
② made by Japanese 日本の食文化・食産業の海外展開(環境、人材、投資)
③ made in Japan 日本産の食料品等の輸出(国別・品目別戦略、協議会)
拡大し続ける世界市場に存在感を
国は輸出目標として、「2030年には5兆円」を掲げているが、筆者は食料品等の世界貿易市場は、2030年には1000兆円の規模になると推測している。そこへ日本が食い込める余地は十分にある。
アメリカの元駐日大使・キャロライン・ケネデイさんは、かつて、TV番組で、「これからは、旨味(出汁)の食文化が世界に普及する」と話していた。まだまだ潜在能力はあるはずで、生かすも殺すもこれからの取り組みしだいである。

