村上春樹氏は冒頭に紹介した新訳のあとがきのなかで、次のように述べている。
「そのときの気分で翻訳を読んだり、原文を読んだりしてきた。初めから終わりまで通読することもあれば、適当なページを開いてその部分だけ拾い読みすることもあった。一枚の大きな油絵を遠くから眺めたり、近くによって細部を眺めたりするみたいに」
チャンドラーの世界を映像化した本シリーズもまたそのように、いつからでも、どこからでも楽しめる。
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