もはや「SNSは若者」ではない
今回の総裁選で改めて明らかになったのは、候補者自身が自らの主張を発信する「SNS」の存在だった。
高市が総裁に当選したあとだったので、新たなフォロワーが増えたのは間違いない。それをおいても、高市は総裁選の前からSNSでは、他候補を圧倒していた。(10月5日現在)
さらに、高市の特徴的なのは、政策について書き込んでいることである。小泉は食事シーンが中心だ。辻立ちの演説シーンなどを移り込んだ投稿も多いが、頑張っていることはわかるものの、主張がはっきりとしないケースが多い。
「人工知能革命」は、FacebookやX、Instagramなどのサービスが「はて、どんなサービスだったろう」と思う新たな手段を創造、誕生する直前である。それは、スマートフォン時代となって、「ガラケイってどんなものだっけ」という感覚と同じになるだろう。そう、スマートフォンから新たな端末も人工知能を応用して生まれる。
対話型人工知能「ChatGPT」で世界をリードしているオープンAIはソフトバンクグループとともに、元アップルのデザイン責任者を招聘して、新たな端末を製造する会社を設立する意向である。
また、オープンAIは最近、新たな動画生成AIサービス「Sora」を発表している。
FacebookやX、Instagramなどの既存のSNSサービスの利用者をみると、20代は95%、30~40歳代で90%を超える。50代でも85%、60代でも75%を超えている(総務省「令和6年通信利用動向調査」)。
「SNSは若者の利用者多い」というのは、神話に過ぎない。新たなSNSサービスが登場しても、中高年の利用者は増加していくだろう。こうした「AI革命」の方向性を見失った政党と、選挙の候補者の末路は容易に想像できる。

