2026年1月26日(月)

勝負の分かれ目

2026年1月26日

 メジャー球団からすれば、高額年俸を負担している所属選手をWBCへ派遣するにはリスクが伴う。例年より早めの調整が求められることがシーズンに影響をもたらしかねず、けがも懸念される。

 もちろん、選手自らが辞退するケースもある。日本でも、西武からアストロズに移籍したメジャー1年目の今井達也投手は、チームや現地の環境に溶け込むことや家族のことを優先するために不参加を表明している。

変わる米国での存在感

 大会は、2006年の第1回から20年の節目を迎える。回を重ねる中で、米国内での注目度も高まってきている。

 Forbes JAPANの記事によれば、日本と戦った前回大会の決勝はチケットが完売し、米FOXのスポーツ専門チャンネルFS1、FOX Deportes、FOX Sportsのストリーミング配信で合計平均視聴者数520万人を叩き出し、17年大会での過去最多記録を69%も上回ったという。

 こうした背景もあり、今回の米国代表は、現役メジャーがそろう豪華な顔ぶれとなった。

 すでに内定した27人の中には、メジャー屈指のスラッガーであるアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が主将を務めることが早々と発表され、出場を回避しがちな投手陣も、昨季のア・リーグ、ナ・リーグそれぞれのサイ・ヤング賞投手らが名を連ねている。

 そんな今大会は、準々決勝からすべての戦いの舞台を米国へ移す。

 第1~4回大会は1次ラウンド、2次ラウンドがそれぞれリーグ戦で、第1回は2次ラウンドから米国開催となったが、その後の3大会は日本(東京ドーム)でも2次ラウンドが行われてきた。

 2次ラウンドに代わる準々決勝になった前回の第5回大会も、日本代表は準々決勝を日本(同)で戦うことができた。しかし、今度の大会では、日本代表が日本で試合を行うのは、1次ラウンドの豪州、韓国、チェコ、台湾との4試合のみだ。

 日本国内においては、会場での観戦機会の減少だけではない。放送形態も地上波中継がなくなり、日本国内は、米動画配信大手のNetflixが、日本戦を含む全試合を独占配信する。

 第1回大会から日本側の受け皿として大会運営に協力してきた読売新聞社の頭越しに、主催するメジャー側がNetflixと間で150億円と推定される放映権交渉をまとめたことで、日本球界にはなす術がなかった。


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