2026年1月26日(月)

勝負の分かれ目

2026年1月26日

「7月開催」を検討

 WBCの「米国シフト」が鮮明となっていく中で、将来的な大会の開催時期の移行に向けた話し合いまで始まっている、と報じられている。

 サンケイスポーツによれば、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲール記者が25年7月、WBCの開催を7月のオールスターブレーク期間に移行する案が、メジャー関係者の間で話し合われていると報じた。

 どの大会からの検討かは明かされていないが、サンスポは記事の中で、3月開催が選手の調整に大きく影響を及ぼすことや、投手の辞退や懸念が払拭されていない点を挙げるほか、28年ロサンゼルス五輪で2大会ぶりに復活する野球種目に、メジャーリーガーの参戦が検討されており、7月のオールスター後の期間で実施される見込みとなっていることを紹介する。その上で、ロス五輪を契機に、WBCも次の第7回以降から同じように夏開催となる可能性もあると言及している。

 7月開催となれば、たしかに選手にメリットはある。通常シーズンと同じような調整が可能になり、オールスターブレーク期間の米国開催であれば、移動の負担なども軽減される。

 ただし、ロス五輪の野球は出場が6チーム(総試合数12)と限定されるのに対し、WBCの本大会には20カ国・地域が出場する。もし、7月のオールスターブレークでの開催へ移行したとしても、1次ラウンドからの全試合が消化することは難しい。1次ラウンドを従来通りの春、準々決勝からは7月開催と振り分けられることになるのではないだろうか。

 井端監督が「日本(代表)がオールメジャーになる時代もいつか来るのかなと思っている」(スポーツ報知、25年12月の記事)と話すように、国内からトップ選手の流出に歯止めがかからない現状では、将来の日本代表が「メジャー組」で占められても不思議ではない。

 選手の調整や移動、対戦相手のレベルなどを考慮すると、3月に日本で開催される1次ラウンドは「国内組」を中心に編成し、7月の準々決勝から「メジャー組」が合流もしくは、彼らを中心とした編成を組むことになる可能性がある。

 MLBにとっては、両リーグのスター選手が一堂に会するオールスター、そして、現役メジャー選手を中心に国・地域別での「世界一」を決めるWBCが集中開催となれば、世界的な注目を集めることで新たなビジネス機会の創出も可能になるだろう。

 一方、「メジャー組」が出場しない場合の日本での1次ラウンドはどこまで盛り上がるかが不透明だ。実際、現在でも、WBCと、そのほかのメジャー組が出場しない国際大会や強化試合では、メディアもファンも注目度が違う。


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