2026年3月11日(水)

トランプ2.0

2026年3月11日

 トランプ大統領は6日、自身のSNSで今後の見通しについて、「イランが無条件降伏するまで戦争を続ける」と言明した。これに対し、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は「その夢は墓場まで持っていくべきだ」と反論、徹底抗戦の構えを崩していない。

 実際、イランの歴史や内情に詳しい専門家たちの間では、トランプ政権が描くシナリオ通りのイラン内部崩壊や体制転換、降伏に対する懐疑的見方が少なくない。

中間選挙に与える影響

 電子メディア「The Hill」の最新報道によると、共和党連邦議員たちの間でも、戦争の長期化が11月中間選挙に及ぼす影響を心配する声が上がり始めており、その一人、ケブン・ケリー下院議員(カリフォルニア州)は「最善の策は、とにかく早期終結することだ」と語っている。

 また、ワシントンポスト紙が7日、独材として報じたところによると、米国の最高情報機関である「国家情報庁」(NIC)は大統領によるイラン攻撃開始決定の1週間前に作成された秘密報告の中で、「イラン攻撃によって体制転換や宗教指導体制の一掃を図ることは困難」との分析結果を出していたという。

 同報告の指摘通り、トランプ政権が今後の戦争処理にてこずることになれば、政権支持基盤の亀裂はさらに深刻化が予想される。

 こうしたことから、トランプ大統領は9日、記者会見で、これまで「イランの無条件降伏まで戦争継続」としていた姿勢から転換、「イランはすでに壊滅的打撃を受けた。戦争は間もなく終わる」と語った。しかし、イラン側は「無条件降伏」の意思は皆無であるばかりか、対米強硬派で知られる故ハメネイ師の息子のモジタバ師を最高指導者に選ぶなど、徹底抗戦の構えを崩しておらず、具体的な戦争終結の見通しは立っていない。

Facebookでフォロー Xでフォロー メルマガに登録
▲「Wedge ONLINE」の新着記事などをお届けしています。

新着記事

»もっと見る