中国とイランの協力は、中東で最も反米的なイラン政権を強化し、中国には軍事技術の信頼性を試す機会を与えるもので、米国の安全保障に直接関わる。中国は長年自国の兵器システムを西側のそれに代わるものとして売り込んできたが、中国の技術を採用したイランの防衛体制が米軍やイスラエル軍に対して効果がないとなったら、中国兵器の購入を検討していた国は再考するだろう。
中国はイランから石油を買い、イランに技術を提供し、イランの制裁回避を助ける等、イランに大きく投資してきた。ところが紛争が起きると、中国の対応は外交声明を出すに留まった。
中国から「戦略的連携」を働きかけられてきた多くの発展途上国はこの事実に留意するだろう。「連携」は圧力をかけられた時に距離を置くのではなく、支援することを意味する。より大きな教訓は、何世紀も国際政治を形成してきた、力が戦略を形作るという教訓だ。
トランプ政権の国家安全保障戦略は中国の拡大に対抗して米国の軍事的、経済的復活を強調するが、イランとの戦争はこの考えが実行されたことを示している。中国はその世界戦略の一部をイランの上に築いてきたが、今やそれが試されている。
* * *
注視したい3つの中・イラン関係
このスペンサーの論説は、中国がこれまでイランと構築してきた関係を詳しく述べており、参考になると思い、紹介した。この論説は、その中国・イラン関係が今回の米・イスラエルによるイラン攻撃で試練にさらされるとしている。
第1に、石油の関係であるが、これまで中国はイランから何と1バレル8~14ドルの安値で1日当たり160万バレルを輸入していたという。この輸入が今後、どうなるかの問題がある。
