ただ、イランは侵略者とその支援者以外にはホルムズ海峡の通過を許すとの方針を出しており、中国は侵略者でもその支援者でもないので、中国のタンカーはホルムズ海峡通過を許されることになろう。中国は引き続き安値で石油を買えると思われる。
第2に、中・イラン間には2021年に結ばれた包括的戦略パートナーシップ協定があり、中国はその協定のもと、「一帯一路」計画で推定4000億ドルの投資を行うとされていた。その計画の中心はイランであったが、その先行きが不透明になっている。
第3に、中国のイランへの軍事技術の提供について、米・イスラエル攻撃に対抗しえなかったので、中国の軍事技術への評価が低くなった可能性があると指摘している。
戦況をつぶさに観察する中国
中国は米・イスラエルの対イラン戦争をつぶさに観察していると考えられ、中国に与える負の影響とともに、戦争の長期化が米国に与える影響など今後の多くの変数をも考慮し、今後の戦略を練っていると考えられる。
この論説は問題提起として適切であるが、今後中国がどう出てくるかについては、米・イスラエルのイラン戦争がどういう形で進展するか収斂するかによる面が大きく、まだ予測しがたい。

