中国では、スマホユーザーの増加とともに、ゲーム人口も急増している。日本企業はこの商機を取り込むことができるか─。
日本のスマホゲームを開発する企業にとって、大きな課題となっているのは、海外展開をいかにして成功させるのかということだ。
とりわけ、意識されているのが、ここ数年で爆発的な成長を遂げている中国市場だ。今、中国企業は、日本のスマホゲームを競って欲しがる状態になっている。
AFP/JIJI
このきっかけを作ったのが、スクウェア・エニックスが、中国のゲーム会社大手の盛大ゲームスと提携しiPhone向けに展開したRPG「拡散性ミリオンアーサー」が、昨年8月トップ売り上げランキングで最高3位以内に付けることに成功したためだ。このケースによって、日本のスマホゲームが中国で、十分に成功することが可能であることを証明した。
3億人へと急増するスマホユーザー
中国では、2000年ごろにパソコンのオンラインゲーム市場が成立したあとにインターネットカフェなどを中心に成長を続けてきた。13年の市場規模は、デジタルコンテンツ白書によると1兆3700億円に達する。そのなかでスマホゲームは1854億円と全体の13%に過ぎず、まだまだ規模は小さい。