2024年7月20日(土)

地域再生のキーワード

2014年10月27日

 さっそく応募した村田さんは、2年間の「増養殖コース」を修了。さらに2012年からは「水産食品コース」に入り、2年間にわたって受講してきた。長崎大の先生たちとは、すっかり親しくなり、今では、気軽に漁業の現場での悩みを相談できるようになった。

 島原半島南部漁業協同組合代表理事組合長を務める村田さんは、組合員がもっと儲けられる漁業ができないかと長年考え、様々な取り組みを続けてきた。

船上でわかめを持つ村田さん

 豊かな有明海で育った南島原産のワカメは柔らかく味が良いと評判で、「原城わかめ」として人気が高い。村田さんは、「わかめ養殖会」を組織して、南有馬の海での増産に取り組んだ。最近はひじきの養殖にも力を入れている。「漁師の先輩から教わって技術はマスターしているが、科学的見地からはどうなのか」と考えていた村田さんの目に「増養殖コース」という文字が飛び込んできたのは必然だった。

 村田さんが「儲かる漁業」にこだわるのは、このままでは南有馬の漁業は廃れてしまうという危機感があるからだ。「親が子どもに漁業を継がせたいと考えなくなった」と村田さん。若者は将来が読めない漁業からどんどん離れていく。村田さんの組合で90人いる組合員のうち20代は1人、30代も1人40代でも6人に過ぎない。ご多分に漏れず南有馬でも次世代は育っていない。

 儲けるためには、水産品をそのまま出荷するのではなく、加工して付加価値を付けることも重要だ。村田さんは水産加工品の開発にも取り組んできた。


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