2024年3月3日(日)

Wedge REPORT

2015年4月28日

6月からクロマグロが日本海沖で産卵を始める。日本では例年産卵のために集まってくるクロマグロを巻き網で一網打尽にし、昨年ついに絶滅危惧種の指定を受けた。残された時間は少ない。今年は漁獲規制によって資源を回復させるラストチャンスといえる─。

 太平洋クロマグロ(以下クロマグロ)が激減し、漁業消滅の危機を迎えている。例年6月から8月にかけて、産卵のために日本海沖へ集まるクロマグロを巻き網船団が集中的に漁獲するが、「今年も例年通り行われたら、日本海のクロマグロはいなくなる」という声が漁業者からあがっている。

 絶滅を危惧するのは漁業者だけでない。2014年11月に国際自然保護連合(IUCN)が、クロマグロを絶滅危惧種に指定した。クロマグロの非持続的な漁獲・消費に対して、国際社会からイエローカードが突きつけられたのだ。IUCNはプレスリリースで、クロマグロ減少の背景には、アジアの食品需要の高まりがあると指摘している。クロマグロの主な生息域および産卵場は日本の排他的経済水域(EEZ)内にあり、漁獲および消費の大半は日本人によるものである。日本が名指しで批判されているに等しい状態だ。

絶滅危惧種にもかかわらず、実効性のある規制がない状況(AP/AFLO)

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