オトナの教養 週末の一冊

2015年8月22日

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中村宏之 (なかむら・ひろゆき)

ジャーナリスト

1967年生まれ。91年、慶應義塾大学経済学部卒、読売新聞東京本社入社。ロンドン特派員、米ハーバード大学国際問題研究所研究員、経済部デスク、調査研究本部主任研究員などを経て2017年4月より読売新聞東京本社メディア局編集部次長。『御社の寿命』、『世界を切り拓くビジネス・ローヤー』、(いずれも中央公論新社)など

――本書では退職する社員が情報を漏らさないようにするための対処法などについても言及されています。やはり企業はドライに対応しないといけないということでしょうか

 少ししっかりしたマニュアルみたいなものが必要となると思います。社員が退職するとわかったら、それまでのいろんな記録を管理し、どこの誰とつきあっていたかをなどを整理して、情報にアクセスする権限も制限する。それを当然のようにやってしまうことが重要です。事務的に、ルールとしてやる。退職するとわかったら、同僚と席を離して「クローズド」にしてしまう。退職するというのはそういうことなのだ、とみんなが思うところまでやらないといけない。秘密を守るためにはそこまでやらないといけないでしょう。

――今後、日本企業が生きる道として知財の意味を問い直し、活用しないといけないというのが本書全体を通じたメッセージだと感じました

 日本企業は研究開発を積極的にやります。その成果を商売にするというのが知財のライセンスです。世界中にライセンスしてお金をかせぐということを、もっと戦略的に考えて、ビジネスの主流に位置づけても良いのではないかと思います。今はまだそうではなく、自社で製品を作り、輸出し、売ってもうけるというのが主流です。それを技術を売る方向に切り替えてゆくのが日本の生きる道なのだと思います。売る技術を作るためには、前述のように情報戦みたいなものが根幹にあるので、ここで戦うにはどうすればよいのか、考えを巡らせることが重要なのだと思います。

  
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