―― 現在、厚生労働省や観光庁が中心となって、民泊のルールづくりを進めている。誘いがあればこの会議に参加する気はあるか。
張 呼ばれることがあれば、喜んで参加したい。日本のルールづくりへの協力は惜しまない。
―― 民泊では、騒音、ゴミ出しから、室内での自殺まで、大小様々なトラブルが発生しているが、自在客ではこれまでどのようなトラブルがあったのか。
張 トラブルはほとんどない。事前に「土足禁止」「ゴミ分別」などのルールをゲストに周知していることが功を奏しているのだと思う。
―― 自在客のウェブサイトは中国語のため、日本人には使いづらい。
張 現在は中国語でしか使用できないが、3月末までに日本語で利用できるようにして、日本人の利用も増やしていきたいと考えている。
中国から日本へ多くの観光客を呼び込む役割を担うとともに、いずれは日本の方に中国国内で民泊を利用してもらい、民泊でしか味わうことができない中国の文化を体験してもらいたいと考えている。
現在、Airbnbの日本でのリスティング数(≒提供部屋数)は2万6000件。既に1万2000室を提供している当社からすると射程圏内にあり、追い越せない数字ではない。いずれAirbnbを上回り、日本市場でナンバーワンの民泊仲介サイトになりたいと考えている。
現在発売中のWedge4月号では、「中国民泊」をテーマに、張志杰CEOのインタビューの他、日本を席巻する民泊事業について特集しています。こちらの書店や駅売店にてお買い求めいただけます。
■特集「訪日外国人を囲い込む中国民泊」
・日本でAirbnbを猛追する中国民泊
・続出する「民泊リッチ」 憤るマンション管理組合
・既に2.6万件のAirbnb物件 実態と乖離する法規制
・IoT、代行業者 盛り上がる周辺ビジネス
・「市の政策をまず示せ」Airbnb対アムステルダム
・米中民泊企業トップインタビュー
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