定年バックパッカー海外放浪記

2016年6月19日

»著者プロフィール

[ベトナム・カンボジア・ラオス・タイ]
(2014.10.25-12.29 65days 総費用18万円)

えっ、40歳以上お断り?

 12月18日 チェンマイにある日本人オーナーの経営で非常に清潔で従業員はフレンドリーと評判の高い日系ゲストハウスのレセプションで目を疑った。

チェンマイのノースゲート・ジャズクラブ

 日本語・英語で≪18歳以下、40歳以上お断り≫とフロントのカウンターに大書されている。可愛い地元の少女が申し訳なさそうに私を一目見て「アイムソーリー」と。私は咄嗟に事情を理解した。というのもラオスで何人か日本の若者からタイで問題化している“邦人中高年年金生活者の傍若無人な振る舞い”について噂を聞いていたからだ。

 すなわち年金生活者のオジサンたちが東南アジアでもとりわけ暮らしやすく魅力的なタイのチェンマイやバンコクに近年急増しているという。そのオジサンたちは居心地のよいゲストハウスに長期逗留して若者のバックパッカーから煙たがられているという。しばしば中高年に独特の頑固ぶりを発揮して若者に説教したり、感情を抑えきれず激高して暴言を吐いたりトラブルになっていると。

 ビエンチャンのゲストハウスで見かけたYさんと呼ばれていた日本人を思い出した。彼は65歳くらいで、大柄でがっちりした体格だ。現役時代は東南アジアで仕事をしていたらしく多少の英語をしゃべる。ほかの日本人には“俺は東南アジア通だ”と吹聴していた。年金生活者でいつも不機嫌そうだ。従業員や外人バックパッカーにしょっちゅう些細なことで文句を言っている。

 私の同部屋の年金生活者のO氏とT氏とゲストハウスの前のテーブルでビールを飲んでいたらYもジョイン。そこに18歳くらいの乞食の少女が通りかかり煙草をねだった。すぐに知的障がいがあると分かった。Yはその少女に自分の吸いさしの煙草を与えて彼女が吸っているのを面白そうに眺めている。さらに汚れた紙コップにビールを注いで少女に飲ませて彼女が咽こんだのを見てゲラゲラと笑った。そして日本語で卑猥な言葉をかけてからかっている。それからまた根元近くまで吸った煙草を与えてからかう。

関連記事

新着記事

»もっと見る