WEDGE REPORT

2016年7月24日

»著者プロフィール
閉じる

田村明子 (たむら・あきこ)

ジャーナリスト

盛岡市生まれ。1977年米国に単身留学し、1980年から現在までニューヨーク在住。著書に『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)、『知的な英語、好かれる英語』(生活人新書)、『女を上げる英会話』(青春出版社)、『聞き上手の英会話』(KADOKAWA/中経出版)など。翻訳書も多数。フィギュアスケートライターとしても知られており、『挑戦者たち-男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で2018年ミズノスポーツライター賞受賞。

信号待ちをする人々(筆者撮影)

 筆者は自宅から一番近い57丁目を選んで、東側の2番街の角からスタートした。日が沈んでいく様子を、少しづつ西側に歩いていきながら交差点ごとに撮影をしてみた。どこの交差点でも、大勢の人々がスマートフォンなどを手にして信号が変わるのを待っていた。

ぶち切れる車のドライバーたち

 ストリート側の歩行者信号が青になると、ドヤドヤドヤと人々は道路の真ん中に出てきて西側を向いてカメラをかざす。

 たまらないのはアベニュー側から左折、あるいは右折をしようとする車のドライバーたちだ。辛抱強く交差点の真ん中で待ちながら、人々と一緒になってマンハッタンヘンジを見ているドライバーもいる。

 だが中にはぶち切れたようにクラクションを長い間押しっぱなしにしていくドライバー、「この馬鹿どもが!!」と窓を開けて怒鳴りつけていくドライバーもいる。

 それでも我々馬鹿どもは大勢いるので心強いこともあり、怒鳴られたくらいでへこむ者は誰もいない。

 めげることなく、信号が青になるたび横断歩道の真ん中に戻っていって、摩天楼の谷間に落ちていく夕日を撮影する。眩しくてしばらく目に残像が残った。

 五番街を過ぎてアベニューオブアメリカズの地下鉄の駅に到達するころには、すでに夕日が落ちていた。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る