古代からあった碁盤の目状の都市計画
夕焼けを撮影する人々(筆者撮影)
この計画によって都市景観が均一化され、風情がなくなってしまったという批判の声も、エドガー・アラン・ポーなど文化人たちの間からあがったそうだ。
でも碁盤の目状の都市計画は、新しいアイディアではない。古くはインドのモヘンジョダロや、良く知られているように中国の長安なども碁盤の目状に設計されていた都市だった。京都の碁盤目状道路も、元を正せば長安をモデルにしたものだから、決して近代社会の産物ではない。
城郭を中心にわざと迷うように作られた中世の町も確かに風情があるけれど、今のマンハッタンの車の量を見ると、道路を広く碁盤の目にし、一方通行で交通の流れを整備した先人は先見の明があったと思うのだ。
マンハッタンヘンジの撮影に挑戦
さて筆者も7月11日、カメラを片手にマンハッタンヘンジの撮影に行ってみた。
前述のタイソン氏の撮影お勧めスポットは、14丁目、23丁目、34丁目、42丁目、57丁目などの大通り。普通のストリートは一方通行だが、これらの大通りは両側通行で道幅も広い。
いざカメラを手にしてみると、マンハッタンはかなり街路樹が多いことに気がつくのだが、これらの大きな通りなら茂った木に邪魔をされることなく、日の沈む様子がすっぽりとビルの合間に抜けて見えるのだ。