ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2016年9月5日

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小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

計画の8割はルーティン

 お子さんの一週間計画を立ててみてください。そして一週間の行動のうち、その時だけの一回きりの行動と、毎日または毎週繰り返し行われる行動(ルーティン)とが、どんな割合になっているかを見てみましょう。

 おそらく、大半の行動がルーティンのはずです。起きている時間のうち、学校の登下校、食事、宿題、習い事、入浴などに費やしている時間はどれぐらいあるでしょうか。7割? 8割? 受験生なら塾通いと決まった勉強に忙しくて、9割以上がルーティンという子もいるのではないでしょうか。

 子どもの日々は(大人もそうですが)、いつもいつも新しい発見に満ちているというわけではありません。大半の時間は「いつも通り」なのです。

 この「いつも通り」とどう付き合うかが、計画をストレスなく実行していく上でとても重要になります。

 リチャード・コッチが「80対20の法則」で表したように、成果の80パーセントは20パーセントの行動が生み出します。お子さんの一週間の成果(満足度と言ってもいいですが)も、ルーティン以外の20パーセントの時間をいかに使うかにかかってくるわけです。気持ちと集中力、創造力をこの20パーセントの時間に投入したい。

 とすれば、80パーセントの時間を占めるルーティンについてはあれこれ余計なことを考えず、安定して行っていけるようにしたいですね。

チェックリストで楽をしよう

 そこで活用したいのが、チェックリストです。皆さんも仕事を進める上で、何度も繰り返し行うものについては、リストを作りませんか?漏れなく、確実に行えますし、何をどうするんだったっけといちいち思い出す手間もかかりませんから、一度作ってしまえば楽ですよね。

 自分にとって楽というだけでなく、リスト化すれば誰が行っても同じ行動を取ることができるようになるため、互いの意思疎通もスムーズになるという効果もあります。たとえば、「掃除をする」こと一つとっても、掃除機をかければ完了と考えている人は、乾拭きして磨くところまでやって完了と考える人に「まだ終わってないじゃないか」と言われても釈然としないでしょう。どんなことにも人それぞれの基準と作法がありますから、目的の行動をさらに細分化して一つ一つ具体的なリストを作ることで、思いがけぬ認識のずれを防ぐことができます。

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