2024年11月24日(日)

ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2016年9月5日

計画の8割はルーティン

 お子さんの一週間計画を立ててみてください。そして一週間の行動のうち、その時だけの一回きりの行動と、毎日または毎週繰り返し行われる行動(ルーティン)とが、どんな割合になっているかを見てみましょう。

 おそらく、大半の行動がルーティンのはずです。起きている時間のうち、学校の登下校、食事、宿題、習い事、入浴などに費やしている時間はどれぐらいあるでしょうか。7割? 8割? 受験生なら塾通いと決まった勉強に忙しくて、9割以上がルーティンという子もいるのではないでしょうか。

 子どもの日々は(大人もそうですが)、いつもいつも新しい発見に満ちているというわけではありません。大半の時間は「いつも通り」なのです。

 この「いつも通り」とどう付き合うかが、計画をストレスなく実行していく上でとても重要になります。

 リチャード・コッチが「80対20の法則」で表したように、成果の80パーセントは20パーセントの行動が生み出します。お子さんの一週間の成果(満足度と言ってもいいですが)も、ルーティン以外の20パーセントの時間をいかに使うかにかかってくるわけです。気持ちと集中力、創造力をこの20パーセントの時間に投入したい。

 とすれば、80パーセントの時間を占めるルーティンについてはあれこれ余計なことを考えず、安定して行っていけるようにしたいですね。

チェックリストで楽をしよう

 そこで活用したいのが、チェックリストです。皆さんも仕事を進める上で、何度も繰り返し行うものについては、リストを作りませんか?漏れなく、確実に行えますし、何をどうするんだったっけといちいち思い出す手間もかかりませんから、一度作ってしまえば楽ですよね。

 自分にとって楽というだけでなく、リスト化すれば誰が行っても同じ行動を取ることができるようになるため、互いの意思疎通もスムーズになるという効果もあります。たとえば、「掃除をする」こと一つとっても、掃除機をかければ完了と考えている人は、乾拭きして磨くところまでやって完了と考える人に「まだ終わってないじゃないか」と言われても釈然としないでしょう。どんなことにも人それぞれの基準と作法がありますから、目的の行動をさらに細分化して一つ一つ具体的なリストを作ることで、思いがけぬ認識のずれを防ぐことができます。


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