ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2016年9月5日

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小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

チェックリストは叱るためのものではない

 このようにとても便利で効果的なチェックリストですが、子どもに対していきなり「チェックリストを作ろう」と声かけすると、おそらく半数以上の子は嫌な表情を浮かべると思います。「え~、チェック?作らなきゃダメ?」と。

 どんな子かと言えば、チェックとは出来ていないことを見つけられて叱られるものだ、と思っている子ですね。チェックされるたびに叱られる体験をしてきた子です。

 そういう子に対しては、チェックリストを作成して与えても残念ながら役には立ちません。できるだけリストを使わないように、見ないようにするに決まっていますから。

 ですから、チェックリストを作成する前にまずチェックリストを活用することに対して子どもの信頼を得る必要があります。

 「チェックリストはできたことを確認するために使うんだよ」と教えてあげるのです。

 行動した後に親がチェックするのではなくて、あなたが自分で点検するために使えばいいんだよと、安心させてあげてください。何をすればいいんだっけ?と考える必要もなく、リストに書かれていることを順にやればいい、やったら印をつけていけばいい、頭を使う必要がないから楽、ということを教えてあげましょう。

褒める認めるチェックリストの関わり方

 チェックリストを使って、お子さんが「できた!」「OK!」という気分の良さを体感できるように関わるのがコツです。チェックリストに印がついているのを見ては、「あ、できているね。あと、これとこれをやるだけなんだね。順調だね」と、「出来ていること」に目を向け、褒める認める言葉をかけるようにします。

 リストに挙げた行動の一部ができていない場合も、まずは出来ていることを褒めた上で、「あと少しだったね、惜しかったね。何があったの?」と、本当はできるんだろうけれど何かの事情で出来なかったんだろうから、次につながるように解決策を一緒に考えようね、というスタンスで聞いてあげましょう。

 叱ることが目的ではありませんから、とにかく徹底して「出来ていることに目を向ける」姿勢を貫きます。

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