この方針を守って関われば、チェックリストに対する抵抗がなくなっていきますから、お子さんは、リストを使って自分でルーティンを管理することがだんだん出来るようになっていきます。
最初は毎日確認を手伝ってあげるにしても、お子さんが慣れてきたら、毎日ではなく時折確認しては褒めるだけで大丈夫になるでしょう。ただ、完全に子ども任せで声かけもしないというのは良くありません。チェックリストはルーティンについて考える手間を省いてはくれますが、子どもがルーティンを続ける原動力は、褒められること認められることにあるからです。
ここは忘れがちなポイントですから、意識するようにしてください。
徹底的に具体化させるのがコツ
最後にチェックリストの作り方です。お子さんが自分で自分の行動を管理できることが目標ですから、書き出す内容と、使う言葉は、お子さんに合わせて徹底的に具体的にしてください。「いつ」「どこで」「何を使って」「何を」「どのように」「どれぐらい」行うのかを明らかにしていきましょう。
実際の例として、我が家で小学校低学年の子どものために作成したチェックリストをご紹介します。
講演会などでこのリストを紹介するたびに、参加者からは「ここまで具体化するの!?」とどよめきが起きるのですが、徹底的に具体化した分だけ、子どもはルーティンを上手くこなしてくれるようになります。
ぜひ、お子さんと一緒に具体的なチェックリストを作って、毎日「出来たこと」を褒めてあげてください。
次回は、親子喧嘩を激減させる、家庭内会議のススメをお話ししたいと思います。
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