「シメのラーメン」は必要ない!
酒宴で飲食をしたあとに(栄養素バランスが偏っているということはあっても)摂取カロリーが足りないというケースはほとんどない。お酒とおつまみでカロリーは充分すぎるほどとれていることがほとんど。
「食欲」が発生するメカニズムはかなり複雑だが、血液中のブドウ糖の量(血糖値)が大きく影響することが分かっている。血糖値が低くなると食欲が増進する。一般的に、アルコールを肝臓で代謝する際の生理的メカニズムの結果、飲食後に血液中のブドウ糖の量が少なくなる(低血糖気味になる)ことが多い。そのため、飲食後は食事量をたっぷりとっているにもかかわらず「空腹感」を感じて食欲がわくケースが少なくない。
さんざん飲食をしたあとでも「シメ」を食べたくなるのはそのせいだと考えられている。「お酒ばっかり飲んでいてあまり食べてないからお腹がすいている」と感ずるのは、明らかに「勘違い」である。とりわけラーメンは「お酒のあとの食べ物」としてはカロリーも塩分もあまりにも高すぎる。酔いのせいで判断力が低下し、勢いで「シメのラーメン」を食べる人が多いが、絶対にお勧めできない。好ましくない習慣なので止めよう。
食べ物としてラーメンが悪いわけではない。ふだん、おいしいラーメンを食べればいいのであって、酔った勢い(勘違い)で食べるのは、ラーメンにも失礼ではないだろうか・・・・。
から酒は絶対にダメ
「あれも食べるな」「これにも注意しろ」といろいろ書くと、それならお酒だけ飲んでおつまみをできるだけ少なくすればいいのか!? と、やけになる人がいるかもしれない・・・・。が、それはダメ。
いわゆる「から酒」は胃にも肝臓にも大きな負担をかける。それだけではなく、お酒(アルコール)はカロリーだけはあるが、他の栄養素が全く含まれていない飲み物である。三食のうちの大事な一食(あるいはそれ以上)をそういう物で済ませてはならない。「酒宴も1回の食事である」という食習慣を忘れないようにしたい。