「このまま朽ち果ててしまうのは忍びないと思っていたので、本当に良かった」と池上さんは微笑む。総社市に住む池上の本家筋の親戚、池上陽子さんも、「品格のある当家の雰囲気を損なうことなく、蘇らせていただいた」と喜ぶ。「人々が集い賑わって地域の活性化につながれば」という。
何世代にもわたって家族が住み、たくさんの笑い声が溢れていた家が再び、美しい芸術作品に飾られ、多くの人たちに幸せを感じさせる場所に生まれ変わる。
今後このアートハウスがどんな展開を遂げていくのか。総社市の「アート」の拠点として、芸術家が集う場所になり、地域の活性化にひと役買うことになるのか。注目したい。
(写真・生津勝隆 Masataka Namazu)
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