世界潮流を読む 岡崎研究所論評集
世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察するコラム。
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2017/11/24 岡崎研究所第二期を迎えた習近平政権は党大会で権力の磐石ぶりと中国の次期段階をあらわしたが、その脆弱性として高邁な理想と高い倫理観をいかに党員が達成できるかにかかっており、経済と政治の厳しい関係性を迫られることになるだろう。
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2017/11/23 岡崎研究所イスラム国首都・ラッカ奪還後、米国はシリア撤退を計画しているというが、ロシア・イラン・アサド連合軍は空白の地域を奪う算段を詰めている。米国の中東での影響力低下は新たなテロや戦争の可能性を示唆する為、引き続きの関与が求められている。
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ロシアの「管理された」民主主義の限界
2017/11/21 岡崎研究所長期にわたり政権を掌握するプーチンだが、来年の大統領選挙立候補した反プーチンを掲げるサプチャクへの傀儡疑惑が出ている。票数拡散の狙いがあると考えられているが、投票率も低下をたどり後継者も不在の中、プーチンのシナリオは不透明だ。
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2017/11/17 岡崎研究所IS拠点のラッカ解放後、米国支援のシリア民主軍とロシアとイランが支援するアサド政権軍の危うい綱渡り状態が生じている。今後のシリア統治の計画を早急に立て、過激テロ組織の復活を阻止することが米国に期待されている。
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2017/11/16 岡崎研究所現在に至るまで争いの地とされてきたキルクークは、イラク軍の奪取によりクルドの手から落ちた。クルド独立への制裁と豊富な石油資源が目的と思われる今回の侵攻だが、仲裁をかける米国と隣国・イラクの関係悪化も影響し中東は先行きの見えない途上にある。
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2017/11/14 岡崎研究所いまだ火種の消えない欧州のポピュリズムは、富と機会の分配が不公平な今日において諦念を抱く人々へ希望の代わりに怒りを喧伝することで台頭してきた。
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2017/11/13 岡崎研究所かつて蒋介石と言えば中国の共産党と台湾の国民党の対立当事者であり中国での評判はよろしくなかったが、実は彼は『中台統一』の思想を持っていたと再評価されている。現実的に統一を目指す中国の戦略と見られるが……
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2017/11/10 岡崎研究所蔡英文台湾総統は10月の演説で台湾の防衛力強化・善意に基づく中台両岸関係の推進等を宣言し台湾の自由と民主主義を主張したが、中国が翌日出した声明は「一つの中国の原則」、「反台独」という強硬な姿勢だった。
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2017/11/09 岡崎研究所イラク・クルドの独立の是非を問う住民投票に周辺諸国に住むクルド人が刺激を受け祝賀ムードが漂っている。クルド人を含む他民族国家のイランや、独立に賛成を示すイスラエル、石油輸出制裁を脅すトルコなど現在の中東で独立は茨の道だ。
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2017/11/08 岡崎研究所故金日成と枠組み合意を結んだカーター元大統領が北朝鮮との話し合いに向け使節団の派遣を提案しているが、現実、北朝鮮は米国本土を核攻撃可能なレベルになるまで開発を続けると思われる。
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2017/11/07 岡崎研究所大学生のうち過半数を女性が占める一方で労働人口では女性は15%しかないサウジで、女性の運転が解禁となった。サウジの若者の求めているものとは……
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2017/11/06 岡崎研究所マクロンが描くEUの将来像は「統合の深化したEUであるが、同時にグローバリゼーションの不公正な側面を含む外部の脅威から守られたEU」である。こういったビジョンを描くことでポピュリズムに流れやすい層との間に一定の折り合いをつける意図があるの…
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2017/11/03 岡崎研究所Brexit強硬派の英外相・ボリス・ジョンソンがメイ首相の政策に反旗を翻し、閣内での亀裂を深めている。ジョンソンが語った4条件はメイのフィレンツェ演説とは相容れず、ジョンソンを罷免するか、自らの辞任か、Brexit交渉で揺れる英国は泥舟状…
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2017/11/02 岡崎研究所米国のシンクタンクのアジア研究部長が、対北封じ込め・抑止論について、統一論がベターとの見解を示した。統一後の主導権等、解決の鍵を握る中国の動向も見えない本主張より、制裁で追い込まれた北朝鮮の状況をうかがった方が妥当だ。
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2017/11/01 岡崎研究所近年発達著しいドローン等の自動運転の無人飛行体について、米国のテロセンター長が第一の課題と発言している。テロへの使用が想定されており、オリンピックが開催される日本でも何らかの規制が求められている。
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2017/10/30 岡崎研究所200年の中立を守るスウェーデンが、ロシアの脅威からNATO加盟も検討しているのではないかと言われる。加盟を阻止したいプーチンは軍事演習で圧力をかけるが……
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