世界潮流を読む 岡崎研究所論評集
世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察するコラム。
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2017/10/26 岡崎研究所
NAFTA再交渉の必要を論じたロス米商務長官は、NAFTA内での米国製部品の使用率上昇・原産地規制強化での国内雇用促進を提言している。日系企業にも影響がでる内容であり、サプライ・チェーンの変化・障害を起こす可能性がある。
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2017/10/25 岡崎研究所
「ビジョン2030」や女性の自動車運転解禁が話題のサウジアラビアだが、一方僧侶・活動家・ジャーナリストが投獄されたり公開処刑が実施されるなど内政はまだ中世的側面を残しており、近代国家としての歩みは急激には進まない。
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2017/10/24 岡崎研究所
中国の市場アクセス改善を主張するEUと、経済のグローバル化・対外開放の意欲を見せる中国。双方の希望は合致しているにもかかわらず中国内では改革の遅れが生じ、状況は進展していない。
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旧体制に挑むのはまともな民主主義ではなくポピュリズム
2017/10/23 岡崎研究所定期的に選挙が行われても、固定した支配層が深刻な貧困と不平等の上に君臨する事情は、フィリピンでもタイでも同じ。時として支配層に対する怒りに火をつけて政権を奪取するポピュリストが現れても、この事情は変わらない。
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2017/10/20 岡崎研究所
多国間の協力、国連などに否定的な態度を取ってきたトランプ大統領が、過剰なレトリックを除けば非常にまともな国連演説をしたとWP紙コラムニストが述べている。北朝鮮やイラン等の問題解決の場として、米国も国連改革に関与していく姿勢が求められている。
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2017/10/19 岡崎研究所
中国による外国の半導体等買収が軍事利用の可能性があるとして、外国投資委員会が待ったをかけた。ハッキングや企業買収などの方策で中国が機微技術の入手に努力していることは周知だが、日本でも国家安全保障・軍事的優位維持の為、対策が急がれる。
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新行政院長への期待
2017/10/18 岡崎研究所約1年半が経った蔡英文政権下の台湾で行政院長が交代した。官僚的で不人気だった前任者と比べ、有能な指導者という評判の頼清徳に期待が集まり、対中国で受け身政策と批判されていた支持率も急上昇した。新たなステージになり対応の変化が求められている。
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2017/10/17 岡崎研究所
中国における北朝鮮問題は実に複雑であり、「非核」「安定」「平和」の間に優先順位をつけることができなかった。しかし中国自身、自国の利益を基本に据えて、この問題を再整理し、政策を練り直す必要に迫られていると言える。
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2017/10/16 岡崎研究所
クメール・ルージュの元司令官であるカンボジアのフン・セン首相が独立系新聞を廃刊に追い込み、最大野党の党首逮捕に踏み切るなど不穏な動きをしている。多大な中国の投資で属国と化したカンボジアだが、第二、第三のカンボジアは阻止しなくてはいけない。
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2017/10/13 岡崎研究所
米国の国防予算費削減が、兵士に過酷な負担を強いている。人員不足や軍隊離れも懸念されており、IS戦で戦死した兵士の母国送還に立ち会った米空軍関係者が警鐘を鳴らしている。
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2017/10/12 岡崎研究所
9月のイスラエルのシリア・ミサイル工場空爆は、シリア・イラン・ロシア諸国への意思表示となった。アサド政権・イラン・ヒズボラに対する攻撃の意味を持つ今回の行動は一過性と考えられているが、報復される可能性があり中東情勢に大きな波乱の種をまいた。
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2017/10/11 岡崎研究所
6月に皇太子となったムハンマド王子は国家改造計画「ビジョン2030」など思い切った政策で知られており、イラン・イラク・イエメン・シリア等周辺諸国との関係改善の動きが見られる。対イランを考察しても一朝一夕の変化は難しいく、今度の動向が注視さ…
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2017/10/10 岡崎研究所
トランプ大統領が貿易政策に関して廃棄をくだす前に、議会が大統領の通商権限を阻止する法律の整備が必要と、世界総裁や米国務副長官を務めたR・ゼーリックが寄稿した。2国間の均衡を求めるトランプ政策は世界情勢に混乱を招く恐れがある。
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2017/10/09 岡崎研究所
ここ一年、北朝鮮は核武装を活発化させてきたが、対在韓・日米軍の撤退や武力による南北朝鮮の統一が図られているのではないかと著名ジャーナリストがNT紙に寄稿した。核戦力放棄の可能性が限りなく低いため、米国はレッドラインを明らかにする必要がある。
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2017/10/06 岡崎研究所
武装・政治組織でもあるレバノンのヒズボラは対ISにおいて力を強め、トランプ大統領は「脅威」と述べたが、コンセンサスによって統治されるレバノン内で今後ヒズボラが勢力を強めることはないだろう。
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2017/10/05 岡崎研究所
北朝鮮問題に揺れるアジアに関して、日本を含む周辺諸国の核保有や中国・ロシアの動向、米国のアジア撤退が懸念されている。今後日本がアジア均衡について果たすも役割は大きくなるだろう。
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2017/10/04 岡崎研究所
ムスリムの少数民族・ロヒンギャ迫害に伴う暴力の抗争について手を打たないアウン・サン・スー・チーに国際的な批判と落胆が広がっている。軍との関係で行動し得る立場にないという見方もあるが、民族間の根深い憎悪を断ち切るには相当な政治力を要する。
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2017/10/03 岡崎研究所
10月の党大会に向け、益々権力の掌握を進める習近平。反腐敗運動・軍事・外交・後継者など課題は山積だが、次の任期5年での舵取りに注目が集まる。
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2017/10/02 岡崎研究所
米国シンクタンクAEIのマッサ研究員が、日米韓三カ国が北朝鮮の核の脅威に晒される事態において、三カ国の安全保障上の利害関係が必ずしも同一ではないかもしれない可能性を指摘、その結束を深化させるため、三カ国が究極的には集団防衛条約を目指すべき…
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2017/09/29 岡崎研究所
大きな影響力を持つ韓国の財閥。染み付いてきた慣行を改革するには一社を叩くのではなく、国全体のカルチャーを変えていく必要がある。
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