「非核化」解釈をめぐる米朝の深淵な断絶

世界注視の米朝首脳会談の開催をめぐる混乱が続いている。その背景には、アメリカの要求する「北朝鮮非核化」と、北朝鮮が意図する「半島の非核化」という決定的な立場のギャップがある。この大きな断層に対処するためには、両国のみならず、日韓中露をも加…

高杉晋作と五代友厚が上海で交わした「密談」

峯潔の『航海日録』を読み解く（前篇）

1862年、太平天国軍が逼り緊張が高まる上海で、高杉晋作と五代友厚が交わした「密談」の中身とは？

外国で暮らし、その国に貢献するとはどういうことか

東インド・ネパール周遊　第9回

Kさんは世界的に有名な日本の大手スポーツ用品メーカーのチームに所属していたアスリートであった。20代後半になり競技人生のピークを過ぎた頃、テクニカルアドバイザーとして正社員として働かないかオファーを受けた。Kさんはサラリーマンとして生きて…

中国で人気のレジャー農業、日本の農村にとって福…

中国ではやっている国内旅行の形態に「レジャー農業（休閑農業）」がある。農業の景観や資源を使って観光やレジャーを楽しんでもらうという、新しい農業の経営形態を指す。農山漁村で自然・文化・人との交流を楽しむ、日本でいうところのグリーンツーリズム…

梯子外してみせたトランプ、米朝首脳会談中止の深層

トランプ米大統領は5月24日、シンガポールで6月12日に開催予定だった北朝鮮の金正恩労働党委員長との米朝首脳会談の中止を発表した。北朝鮮には書簡で通知された。首脳会談の取り止めを仄めかすなど非核化の引き延ばしを図る北朝鮮に大統領が激怒、逆…

台湾ドラマ打ち切り騒動にみる中国への「忖度」

『智子之心』はなぜ、媚日と批判され炎上したか

抗日史観を根本からぐらつかせる『智子之心』は、中国にとって特に神経を逆なでする作品なのかもしれない。

中国の「札束外交」で台湾と断交したドミニカ共和国

台湾の併呑を目指す中国は、台湾と国交を持つ国へ「札束外交」を行い孤立化を進めている。5月初旬にドミニカ共和国が台湾と断交し、台湾と国交を持つ国は過去最少となった。国際機関への参加を支援する等、台湾救済が求められている。

迫力不足？トランプに解任された前FBI長官の暴…

なにかと話題を振りまいたFBIのコミー前長官が書いた回顧録。2016年の大統領選挙の時には、民主党のヒラリー・クリントン候補を邪魔するかのように、ヒラリーに対する国家機密漏洩の疑惑をめぐるFBIによる捜査を対外発表したことで有名な、あの前…

中国経済が米国経済を凌ぐのは容易ではない

AIとロボットが工業生産の多くを担う時代には、「低賃金で西側製品を組み立て輸出する」これまでの中国のモデルは有効性を失うが……

米朝関係の主導権握るのは北朝鮮？

6月に予定されている米朝首脳会談は、非核化・平和協定等へ向けた協議の継続合意が目標になると思われる。制裁によって北朝鮮が交渉に応じたとの見方もあるが、最近の米朝関係は北朝鮮が主導権を握っているように見え、会談には慎重な姿勢がのぞまれる。

中国の無人スーパー、無人コンビニはうまくいって…

中国の北京や上海を中心に、スマホの決済機能や専用アプリなどで支払いができる無人スーパーや無人コンビニが出現している。無人店舗とはどのようなものだろうか。店舗に足を運んでみた。

中東で核開発ドミノ？米国イラン核合意離脱の深刻…

フランスのマクロン大統領とドイツのメルケル首相の説得にもかかわらず、トランプ大統領は大統領選の公約を優先しイラン核合意からの離脱を表明した。イランが核開発を再開すれば、中東諸国で核開発が連鎖する可能性が高まる。

「トランプ・ファースト」米政権“どぶさらい”作…

トランプ大統領が鳴り物入りで取り組んできた政府スリム化のキャンペーンが、暗礁に乗り上げている。各省庁の300を超す重要ポストが政権発足1年以上たった今も、空席のままとなっており、このままでは内外政策の立案、遂行に支障をきたしかねない、とい…

北朝鮮問題めぐる日中韓の駆け引き

昨今、北朝鮮問題は急展開を迎えているが、日本に対してはメディアの拒否、拉致問題には触れないと強硬な姿勢だ。各国との連携の中で日本の立場が反映されることを期待する。

シンギュラリティが実現する自動運転車社会

青山学院大学シンギュラリティ研究所 講演会（2）中島聡氏

シンギュラリティの定義は、人工知能が人工知能を設計すること。つまり、人間がおいてけぼりになってしまう。シンギュラリティは人間の知能を超える通過点ではなく、その先の話であり、際限なく進化が始まる。その結果、生まれてくるのがロボットであり、自…

グルカ兵は誰のために戦うのか？傭兵として海外に…

東インド・ネパール周遊　第8回

ビザとは就労ビザを指しているようで、“ヨーロッパで働こう”“日本での就労お任せください”みたいな英語のキャッチ・コピーが並んでいる。“ヨーロッパで働こう”の看板の下には“トルコ、ポーランドのビザ手配”とある。

イスラエルのシリア空爆とロシアの役割

紛争勃発から8年目を迎えたシリア内戦において、ロシアは確固たる影響力を発揮してきた。ロシアの軍事介入は風前の灯であったシリアのアサド政権を形成逆転させ、イランとともにシリア情勢の鍵を握るに至っている。新たな段階を迎えたシリア情勢におけるロ…

ニセモノが出回るほど人気！30周年の香港週刊誌

日本から遠く離れた海外のどこかの町で、日本の週刊誌をコピーしてまで読んでいる日系人があるのかどうか。いやコピーしてまで読みたいほどの内容の週刊誌を、現在の日本は持っているかどうか。

あの大地震から3カ月、台湾・花蓮の今

台湾東部の観光地・花蓮の近海を震源地とする大地震から約3カ月が過ぎた。今回、台湾関連のガイドブックなどを手掛けるトラベルライター・大西稚恵さんが、被災地の今とおすすめの観光スポットをお届けする。

メルケルの何がドイツを分断させたのか

『メルケルと右傾化するドイツ』三好範英氏インタビュー

EUの中でも抜群の存在感を誇るドイツ。メルケル政権は盤石といった印象を受ける。これだけの長期政権を維持できるのだから、メルケルはさぞ政治畑でエリート教育を受けてきた人物かと思いきや、どうやら一風変わった経歴の持ち主だという。