特集:コロナ禍の東京オリンピック・パラリンピック
1年延期と無観客というこれまでにない大会となった東京オリンピック・パラリンピック。五輪史上に残るとも考えられるスポーツの祭典の現状と課題を取り上げる。
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ルカシェンコ政権の迫害ぶりを示した東京大会
2021/08/05 佐々木正明陸上競技に出場していた同国女子代表選手のクリスツィナ・ツィマノウスカヤさんが起用法をめぐりコーチ陣と対立し、ポーランドへの亡命を果たした。これは、2021年のスポーツと政治情勢を反映する現代史に刻まれるに違いない。
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2021/08/04 上林功
新型コロナウイルス禍での東京オリンピックは開幕から盛り上がりを見せ、大会前の不安を払拭するようなアスリートの活躍が連日報道されている。ただ、感染拡大とともにいつの間にか棚上げされてしまった議論がある。新国立競技場の後利用である。
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2021/07/31 足立倫行
57年前の1964年10月10日、東京オリンピック開会式の日に、私は在籍していた神奈川県立多摩高校の体育館にいた。2年生の柔道部部長。自宅にカラーテレビがなかったので、休日なのに登校し、有志の部員数人(他にバスケット部員らも)と、体育館に…
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2021/07/30 河本秀介
東京オリンピック開会式直前で、制作の重要なポジションにいる担当者が過去の不祥事を理由に相次いで辞任や解任された。いじめや虐待、差別などセンシティブな問題がオリンピック精神に反するとされたが、法律や権利面から見るとどうなのだろうか。
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2021/07/26 新田日明
想像よりも早い急展開で日本が「五輪一色」に染まろうとしている。23日から東京五輪が開会式を迎え、それと同時にメダルラッシュも始まった。24日にはまず柔道女子48キロ級で初出場の渡名喜風南が先陣を切って銀メダルを獲得。そして同じ24日、今度…
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2021/07/23 樫山幸夫
23日に開幕した東京オリンピックの開会式演出担当の小林賢太郎氏が前日の22日、突如解任された。お笑い芸人時代のコントで、ナチスによるホロコースト(ユダヤ人虐殺)を揶揄していたという。
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繰り返される過去の報道パターンとは
2021/07/20 佐々木正明新型コロナウイルス禍の東京五輪・パラリンピックがいよいよスタートする。感染拡大で、開催是非論が沸き上がり、直前になっても関係者の舌禍を取り上げる報道が続いている。しかし、過去を見ても、猛烈な非難は開会式まで。幕を開けた後、どうなるか?
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新型コロナ対策の費用対効果分析②
2021/07/20 原田 泰新型コロナウイルスは、2週間隔離すれば大丈夫とされている。だから、海外からの入国を禁じるか、空港で隔離すれば入って来ない。もっとも簡単で効果的な方法に思える。ただ、これから日本が直面する課題がオリンピック・パラリンピックへの対応である。
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北朝鮮の東京五輪不参加の背景を考える
2021/04/09 礒﨑敦仁,澤田克己北朝鮮が、東京オリンピックへの不参加を決めた。核問題をめぐる米国や日韓両国への揺さぶりという見方もあるようだが、そこまで大きな政治的意味があるのかは疑問だ。
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2021/08/18 高橋一也
東京オリンピック開催直前の7月下旬、韓国のある財閥系商社員と、韓国選手団が選手村宿舎に掲げた垂れ幕の話題となった。政治的内容とも受け止められるメッセージを掲げたのは韓国だけと指摘すると、韓国商社員は意外なことに素直に頭を下げた。
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2021/08/16 崔 碩栄
五輪に関連して韓国が国際的批判を受けた一件がある。韓国の地上波テレビ局MBCによる、開会式の中継放送プログラムである。各国が入場する様子を映し出しながら、あまりにも不適切な内容が含まれていたのだ。
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元東京都副知事の青山佾・明治大学名誉教授インタビュー
2021/08/11 吉田哲開催前の批判を跳ね返す盛り上がりを見せた東京オリンピック。開催都市「東京」は、大会をアクセルに首都としての魅力向上のためにレガシーをどう活用するのか。元東京都副知事で、都市政策を研究する青山佾・明治大学名誉教授にインタビューした。
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