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2018年7月20日

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本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

ライター

1977年横浜生まれ。2009年よりフリーランスライターとして活動。政治、経済から社会問題まで幅広くカバーし、主に研究者や学者などのインタビュー記事を執筆。現在、日刊サイゾーなどに執筆中。ブログ:http://golazo-sala.cocolog-nifty.com/pinga/

 そのダイエット効果について前出の平川氏は「人間は飢饉の時代に、いつ食事を取ることができるかわからなかったため、いまでもエネルギーを蓄えようとする記憶が体に残っています。そのため規則正しくバランスの取れた食事をしないと太りやすくなる。しかし、ジェフのような適切な食事を規則正しく取ることで、エネルギーを節約する必要がないと身体が気づき、代謝が正常になり、体重コントロールがうまくできた可能性があります」。

 一般のビジネスパーソンがジェフ千葉の実践する食事を取り入れるのはハードルが高い。だがエスナイデル監督は「我々のような健康な食事は、素焼きをはじめ、油や味付けも極力しないので非常に簡単な調理方法で、かつ安く済む。退屈な食事メニューかもしれませんが、一番健康的な食事だと思います」と話す。平川氏も「簡単な料理というのは、忙しいビジネスパーソンにとって、毎日続けるコツであり、しかも減塩できていることが素晴らしいです」とメリットを強調する。

まずはしっかり3食食べることから

 千葉の食事をそっくりそのまま真似できなくても、一般のビジネスパーソンが取り入れたい習慣などはあるのだろうか。平川さんにアドバイスをもらった。

 「日本人のビジネスパーソンの平均的な1日のエネルギー摂取量は2300kcal程度であるのに対して、サッカー選手は、(体格にもよりますが)4500-5000kcal必要です。サッカーは、持久力と瞬発力と両方が必要なスポーツですので、食事を取り入れるタイミングもエネルギーが枯渇しないような工夫が必要になります。食事は4回から5回とり、そのタイミングも運動前、運動後と、選手のコンデイションに合わせて色々な工夫がされていると思います。ビジネスパーソンの場合は、運動エネルギーとして強度にエネルギーが必要になるということはないにしても、日々、会議でのプレゼンや社内外での交渉など脳へのエネルギーを切らすことがないようにするのが大切なのではないでしょうか。そうだとしたらやはり、『きちんと3食を食べる』ということがビジネスパーソンの集中力やパフォーマンスを上げていくために重要と思います」

 「よく、朝はコーヒーだけ、昼もコンビニエンスストアのおにぎりだけを食べ、夜は会食などでついついたくさん食べてしまうというビジネスパーソンの声を耳にしますが、1日分のトータルのエネルギー量が同じであったとしてもどうでしょう? 3食分けて食べている場合に比べて夜に集中する食べ方では1日を過ごす中で持続したエネルギー補給が困難な傾向になります。それに、時間が空きすぎて吸収力が高まり脂肪として蓄える体質に変わってしまうリスクがありますね。そのうえ、急にたくさん食べると血糖値の急激な上昇を招きます。また、血糖値の急激な上昇は、さまざまな病気を誘発することが知られていますが、3食しっかり食べることで、血糖値の管理がしやすくなります。まずは、1日3食きちんと食べることを心掛けましょう」

 「朝は、最低でもパンやご飯や果物と、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を取る。牛乳もしくはヨーグルトにはカルシウムだけでなく、筋肉や血液など身体を作るのに欠かせないタンパク質が含まれています。そこにナッツや豆類、野菜、なども取り入れたいところです」

 「なかなか難しいかもしれませんが、野菜は買った時に茹でてから冷蔵庫に保存するなどして、下準備しておくのがおすすめ。例えば、ブロッコリーは房で買って、茹でて、房を小分けにしてから容器に入れて冷蔵庫に保存しいつでも食べられる状態にしておくとか、人参や大根はバーで出てくる野菜スティックのイメージで、洗って細長く切って保存容器に入れて冷蔵庫に。ミニトマトを常備するのもおすすめです。ナッツはローストしてあっても味付けしていないもの(とくに無塩がいいです)を数種類袋買いして、保存瓶や袋に入れて混ぜ合わせると、 それだけで“Myミックスナッツ”が完成です。これを小腹が減った時に少しずつ食べるというのでもよいでしょう。そこにゆでたまごと季節の果物があれば少しジェフチームに近づくことができます。ちょっとハードルが高すぎると感じるかもしれませんが、ジェフチームに近づこうとするとこんな感じになってしまいます(汗)」

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