2024年11月21日(木)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2018年12月19日

 11月25日、ロシアはクリミア半島近くのケルチ海峡を通過していたウクライナの艦船3隻を攻撃、1隻に体当たりし、他の船を砲撃した。ウクライナの船は23人の乗組員と共に拿捕された。この事件に対し、当然、ロシアに対する国際的な批判は高まっている。G7外相は11月30日、以下の声明を発出した。

(moremarinka/misspin/iZhenya/iStock)

 我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国のG7外務大臣及びEU上級代表は、緊張を重大に高めた、ケルチ海峡及びその周辺海域におけるロシアのウクライナに対する行動に関して、最大限の懸念を表明する。ウクライナの船舶及び海軍要員に対するロシアの軍事力の使用は正当化し得ない。

 我々は、自制し、国際法を十分に尊重し,そして更なる緊張の高まりを防ぐことを求める。我々は、ロシアが拘留された乗員及び艦船を解放し、ケルチ海峡での合法的な航行への阻害を差し控えることを要請する。

 我々、G7は、ロシアによるクリミア半島の違法な併合を認めておらず、今後も認めないことを再び強調し、ウクライナの主権及び領土保全に対する確固たる支持を再確認する。

 出典:外務省ホームページ「ケルチ海峡周辺における最近の事案に関するG7外相声明」


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