よかったこと・できたことなどプラスの自分を振り返る
もう一つ、効果的な行動があります。それは、日々の生活の中で、自分のできたこと、よかったことを書き出すことです。
その場合、先に項目を決めておくといいでしょう。
例えばこんな感じです。
【自分振り返りメモ】
・今日できたこと
・今日よかったこと
・次にやりたいこと
・それをいつやるか?
その日のよかったこと、できたことなどプラスになったことを思い出し、書き出します。これは意識的にやらないと、最初は難しいかもしれません。「特にないわ」「たいしたことないわ」と、つい基準を高くしてしまうからです。
自分に厳しくしようとは思わず、どんな些細なことでもいいから、プラスになったと思うことを振り返ってみます。そうやって、毎日自分のいいところを書き出してみると、「へぇ~私ってこうなんだ!」「案外できるじゃないの」と“自分OK”の自分を知り、自分に自信が持てるようになります。
もっと大事なことは、自分にOKを出せる目と心(マインド)が育ってくることですね。いい意味でお調子ものになること、自分を楽観的に見られるようになることが、自信を育てるにはとても大切なのです。
自分に自信を持つと、何か行動を起こしたくなります。チャレンジ精神が芽生えるというわけですね。でも、それを心の中に秘めているだけでは、行動には移せません。具体的に何をいつやるか決めておくと、次への行動へとつながります。
頭で考えるだけだと、「そんなに簡単に自分に自信を持つことなんてできるの?」 と半信半疑になる人もいるかもしれません。そんな時は、まずはやってみることです。
親としての自分に自信を持つようになれば、
わが子の力も信じられる
自分に自信が持てない人は、自分自身だけでなく、自分の子育ても心配になり、わが子を信じてあげることができません。
「宿題はやったの?」
「明日の学校の準備はできたの?」
これらの言葉かけはどこの家庭でもあり、特別なことに感じないかもしれませんね。でも、これらの言葉かけは、子どもができていないことを前提に聞いています。
もし、親御さんが自分に自信を持ち、気持ちの面でも余裕があれば、こう聞けるはずです。
「宿題はどこまでできたの?」
この2つの言葉かけの違いが分かりますか?
はじめの「宿題はやったの?」は、子どもができていないことを前提に聞いていますが、あとの「宿題はどこまでできているの?」は、子どもが自ら宿題をしていること、できていることを前提に聞いています。つまり、わが子を信じているということですね。
すると、子どもは「これとこれができたよ」とできたことを教えてくれるでしょう。そうしたら、「あら、いい調子ね。あと何ができればいいの?」と、子ども自身が考え答えられるように聞いてあげることができます。
こうしたちょっとした気持ちの持ち方で、子どもにかける言葉も変わってくるのです。そして、親の言葉かけ次第で、子どもも伸びていきます。
そのためにも、親は自分に自信を持つようにしたいのです。