もっともっと褒めてもらいましょう
ただ実際問題としては、今のお母さん達は、自分に自信を持てないという人が少なくありません。そのため、自分の子育てが心配になり、子どもが行動する前に先回りをしたり、必要以上に厳しくしたりしてしまいます。
なぜお母さん達は、自分に自信が持てないのでしょう?
それは、自分自身がほめてもらう機会が少ないからです。仕事は「○○をやったら○○になる」と、やったことが成果につながりやすいけれど、家事や子育ては「やって当然」「できて当たり前」と思われてしまいがちです。
毎日ごはんを作っていると、作ってくれるのは当たり前と思われ、「ありがとう」と言ってもらえることはあまりありません。それでは、「頑張ろう!」「もっとおいしいものを作ってみよう」と前向きな気持ちにはなれませんよね。
今の時代は共働き家庭が多く、お母さんがごはんを作っているとは限りませんが、ごはんを作ってくれる人は、「当たり前」ではなく、もっと「感謝の気持ち」を言葉で渡してもらうべきなのです。
「おいしかった! ありがとう!」
「わ~、今日は僕の好きなおかずだ! 作ってくれてありがとう!」
「いつも新しいメニューにチャレンジしてくれてありがとう! 嬉しいよ」
こんな風に言われたら、「私って料理が上手なのかも。よし、明日はもっとおいしいものを作ってみよう!」と前向きな気持ちになります。
仕事では感謝の気持ちを伝えられるのに、家族やパートナーに対しては、当たり前と思ってしまう。思っていなくても、わざわざ口に出すのは恥ずかしい。そう思っている人も多いことでしょう。
でも、そこは意識的に伝えてあげることが大事です。「ありがとう」「いいね」など、人から嬉しい言葉をいっぱいもらえると、人にも同じように嬉しくなる言葉を渡せるようになるからです。
自分のダメなところばかりに目を向けず、自分のいいところを見つけ、自分を好きになる。人から嬉しい言葉を渡され、自信を持つ。
特に子育て中のお母さんは「子育てファースト」になりやすいけれど、まずは「自分ファースト」になることが大事です。そうすれば、自然と子育てもおおらかな気持ちが生まれ、褒め上手伸ばし上手な子育てができるようになっていきます。
褒めてもらいましょう!
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。