タスマニアはゴルフ天国『日本人ゴルファー御一行様大歓迎』
12月22日。タスマニア北岸のジョージタウンに到着。人口約6000人の港町。観光案内所では二人のお婆さんボランティアが対応。タスマニアには近年の気候変動により熱波と砂漠化に悩むクイーンズランド州など豪州北部地域(Norther Territory)からの移住者が増えているという。
お婆さんたちによると、50~60年くらい前は欧州からの移民がジョージタウンにも移住してきたが、近年のアジア系移民は都市部に移住して田舎町には来ないという。
以前と比べると日本人旅行客は激減したと嘆く。「昨年日本人団体旅行がタスマニアのゴルフクラブを巡るツアーで訪れたの。タスマニアにはゴルフクラブが73もあり、しかもグリーンフィーは15豪ドル(≒1200円)と割安なのよ。もっともっと日本人団体ゴルフツアーを招致したいわね」と熱弁を振るった。
Tassie(タジー)の水かけ祭り
12月23日。ジョージタウンから海岸沿いに60キロ東進して漁港とリゾートの町ブリッドポートに昼下がりに到着。
海岸の公園には老若男女80人くらいの人々が、それぞれ水鉄砲、風船、バケツを手にして水をかけあっていた。水鉄砲と言ってもバズーカ砲のように巨大なものもある。タイの“水かけ祭り”やプロ野球の優勝パーティーでの“ビールかけ”のような熱気。
10年前に近所の数家族がクリスマス前の23日に公園でBBQしていた時に子供たちが水鉄砲遊びをしたのが起源らしい。
サンタさんは消防士
12月24日。海岸の公園のBBQコーナーに昼頃三々五々と住民が集まってきた。孫娘の一歳のバースデー・パーティーだが、実質的にジッジ・バーバが主役のようだ。一族および隣近所も参加して総計40人近い大パーティー。
2時頃にサイレンと警鐘が町の中心のほうから聞こえてきた。次第に消防車が近づいてくるようだが、寄り道をしたり途中で停止したりしているようだ。田舎町でも交通渋滞があるのかと訝しく思った。
火事の煙はどこにも見えず火元がどこだか判然としない。パーティーをしている人々は何事もないようにパーティーを楽しんでいる。
やっと消防車が公園に来るとサンタクロースの衣装を着た消防士たちが大きな袋から子供たちにプレゼントやお菓子を配っていった。地元消防団が毎年クリスマスイブに行う恒例行事であった。