定年バックパッカー海外放浪記

2019年9月29日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

(2018.9.13~10.9 27days 総費用62万円〈航空券含む〉)

『キリマンジャロの雪』に誘われて

 

 2016年にボルネオ島のキナバル山(4095m)登頂(『キナバル山4095m登頂から見えたもの』ご参照)した時から、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ(5895m)登頂を目標にしてきた。

 キナバル山登頂メンバーで昨年キリマンジャロに挑戦した。名古屋の鉄人Nさん64歳、山岳青年Yさん40歳、そして年金生活者のオジサン65歳の三人だ。

 9月下旬は天候が最も安定して登頂成功率が高いというデータをもとに2018年9月下旬を登頂予定日とした。

 山岳ガイドブックによると、日本人登山者(例によって中高年が大半)の登頂成功率は50%という厳しい数字がある。悪天候と高山病などの体調不良がおもな原因だ。

 こういう厳しい数字を目にすると、怠け者のオジサンでも万端の準備をして登頂成功を期すべく真剣にならざるを得ない。

高地順応トレーニング

 9月の登頂予定日から半年前の3月に高名な冒険家が主催する都内の山岳クラブで高地順応トレーニングを開始。訓練室の酸素濃度を高度3000mから始めて6000mまで次第に低くして、高地で必要となる腹式呼吸による酸素濃度維持を体に覚えこますという趣旨である。

 クラブでトレーニングを一緒にしているのは中高年ばかり。大半がキリマンジャロ登頂を目指していた。55歳のご婦人は富士山に三回登って仕上げに低酸素訓練に来たという。

 数年前に北インドで標高5000m級の高地におけるローカルバスによる峠越えを何度か経験したが、高山病はまったく問題なかった。ローカルバスは現地人と欧米アジアの若者でほぼ満席であったが、4000mを超えると乗客の三割近くが頭痛や吐き気を催していた。

 しかし6000mに設定した低酸素室ではおしゃべりに気を取られて、腹式呼吸をおろそかにすると瞬間的に意識が飛んだ。油断大敵である。

高山病予防薬は健康保険適用対象外?

 これはヤバいと近所のクリニックに行って高山病予防薬ダイヤモックス(処方薬)の処方を頼んだ。ところが処方理由が高所登山では健康保険が適用できないという。そしてダイヤモックスは、緑内障の治療薬として一般的に処方されているとの説明を受けた。

 以前に眼科医から緑内障の疑いがあると言われたことを思い出した。そこで眼科へ行き、緑内障の診断を受けて、緑内障治療薬としてダイヤモックスを処方してもらった。

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