海野素央の Democracy, Unity And Human Rights

2020年2月18日

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海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授 心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08年~10年、12年~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年と12年米大統領選挙で研究の一環として日本人で初めてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。激戦州南部バージニア州などで4200軒の戸別訪問を実施。10年、14年及び18年中間選挙において米下院外交委員会に所属するコノリー議員の選挙運動に加わる。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。中西部オハイオ州、ミシガン州並びに東部ペンシルべニア州など11州で3300軒の戸別訪問を行う。20年民主党大統領候補指名争いではバイデン・サンダース両陣営で戸別訪問を実施。南部サウスカロライナ州などで黒人の多い地域を回る。著書に「オバマ再選の内幕」(同友館)など多数。

狙われる性的指向

 一般教書演説でトランプ大統領から「大統領自由勲章」を贈呈された保守派のラジオパーソナリティラッシュ・リンボウ氏が、「米国は討論会の舞台で夫とキスをする37歳のゲイの男を、まだ大統領に選ぶ準備ができていない」と主張しました。もちろん、ゲイの男はブティジェッジ前市長を指しています。実際、同前市長は38歳です。

 リンボウ氏の思惑は、同性愛者に対して嫌悪感のある宗教保守に訴え、トランプ大統領の援護射撃をすることでしょう。リンボウ氏には米軍最高司令官である大統領に同性愛者が適しているのか、有権者に疑問を投げかける意図もあります。

 しかし、ブティジェッジ氏はアフガニスタンへの従軍を経験しています。もちろん、トランプ大統領にはありません。

 リンボウ氏は、今ブティジェッジ氏の勢いを削げば、民主党全体の盛り上がりを下げることができるという計算をしているのでしょう。裏返せば、共和党保守派はブティジェッジ氏を警戒し始めたということです。

  
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