2024年6月17日(月)

地域が主役の「在宅ケア時代」

2012年5月18日

 1992年から20年にわたって、都会の中で、在宅ケアに必要な「訪問看護」を実践してきました。

 そして、老いても、病んでも、認知症になっても、それがたとえ死に至る状態であっても、患者が「住み慣れた家」で最期まで暮らし続けられるように、「白十字訪問看護ステーション」のスタッフらとともに、さまざまな活動を続けてきました。

「エイジング・イン・プレイス」

 たくさんの方々をお世話させていただきながら、いま盛んに求められている「医療と介護の一体的提供」の中で、その橋渡し役になるには、これまでの「訪問看護」の実践の経験が生かされると思っています。

 また、本当の意味での「地域包括ケア」とは、決して、高齢者のみにとどまらない、すべての人が、エイジング・イン・プレイスといった、地域の中で「生まれ」、「育ち」、そして「老いて」、「穏やかに亡くなる」ところまでを支える、医療と介護の一体的提供でなければ本物ではないと思っている次第です。 

医療・介護保険同時改定の年に

 2012年度は医療保険・介護保険の同時改定の年でした。

 ここで注目すべき点は、在宅ケア実現に不可欠な「医療と介護の連携」を目指し、随時訪問も含めた、切れ目のない「24時間地域巡回型訪問介護サービス」の提案がなされたことでした。加えて、在宅ケアの限界点を挙げる提案もなされました。

 日常生活圏域(30分で駆けつけられる圏域)の中で介護と医療、予防、生活支援、そして住まいも含めた5つの視点を持つ「地域包括ケア」が目指すところです。

 地域包括ケアを実現するには、次の5つの視点での取り組みが「包括的(利用者のニーズに応じたそれぞれの適切な組み合わせによるサービス提供)」「継続的(入院、退院、在宅復帰を通じて切れ目のないサービス提供)」に行なわれることが必須であるとされます。

(1) 医療との連携強化
24時間対応の在宅医療、訪問看護やリハビリテーションの充実強化

(2) 介護サービスの充実強化
特別養護老人ホームなどの介護拠点の緊急整備 ・24時間対応の在宅サービスの強化

(3) 予防の増進
できる限り要介護状態にならないための予防の取り組みや自立支援の介護の推進


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