2022年8月18日(木)

Washington Files

2020年4月23日

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斎藤 彰 (さいとう・あきら)

ジャーナリスト、元読売新聞アメリカ総局長

1966年早稲田大学卒業。68年米カリフォルニア州立大学バークレー校大学院修士課程修了、70年読売新聞入社。ワシントン常駐特派員を2度務めた後、アメリカ総局長、東京本社取締役調査研究本部長などを歴任。著書に『中国VSアメリカ』『アメリカはカムバックする!』(いずれもウェッジ)がある。

5人の有力候補

 すでに有力候補として以下の女性たちの名前が挙がっている:

1.エリザベス・ウォーレン(70)

 アメリカ・インディアンの血を引く白人。オクラホマ州出身。ペンシルバニア大学法学部卒、ハーバード大学大学院ロースクール教授、オバマ政権下の経済担当大統領顧問などをへて、2012年以来、連邦上院議員(2期目)

 今年1月、2020年大統領選の民主党候補として名乗りを上げて以来、バイデン、バーニー・サンダース候補らを相手に予備選前半まで健闘したが、スーパー・チューズデーでの結果が出せず、去る3月5日、撤退を表明。その後、地元TVとのインタビューで「もし、副大統領候補の指名を受けた場合、喜んで引き受けたい」と確答、「トランプ再選阻止」への強い意欲をにじませた。

2.カマラ・ハリス(55)

 両親はジャマイカ移民とアメリカ・インディアン系の黒人。カリフォルニア州オークランド出身。ハワード大学、カリフォルニア大学などで法律専攻後、サンフランシスコ市検察官、連邦地裁検事をへて、2016年以来、連邦上院議員。

 昨年秋、2020年大統領選出馬を表明したが、同年12月には断念した。全米のマイノリティ有権者の間に根強い支持者を持つほか、巧みな演説、スマートなたたずまい、バランス感覚に富む政策方針などから白人層でも一定の人気を保つ。副大統領候補指名についても「受諾」の意向。

3.エイミー・クロブシャー(59)

 ミネソタ州プリマス生まれの白人。エール大学卒業後、シカゴ大学大学院で法律専攻時代に弁護士資格を取得。その後、同州エネピン郡検事をへて、2006年以来、今日まで連邦上院議員(3期目)。

 初当選以来、同州初の女性上院議員として全米でもその名が知られるようになり、「民主党の将来の星」として存在注目が注目されてきた。

 2020年大統領選にも出馬、予備選の緒戦では一時、サンダース氏に次ぐ2位となり、その後の戦いぶりに関心も寄せられた。ニューヨーク・タイムズ紙、ニューヨーカー誌なども、今年初め、「米史上初の女性大統領に最もなりうる一人」と持ち上げたことも。

4.グレッチェン・ホイットマー(48)

 ミシガン州ランシング生まれの白人。ミシガン州立大学卒後、弁護士、地方検事などをへて、2000年州下院議員、州上院議員を務めた後、2018年、州知事に初当選。それ以来、最低賃金引き上げ、社会福祉充実、環境保護重視、人種・性差別撤廃など積極的な施政でグラスルーツの幅広い支持を集めてきた。

 また、前回大統領選と同様、今回もミシガン州を含むウイスコンシン、ペンシルバニアの“接戦3州”は勝敗を制する激戦区となることが予想されるだけに、地元での人気度の高いホイットマー氏を副大統領候補として迎えることは大きな魅力でもある。

 バイデン候補はつい最近、自らのネットによるポドキャスト・プログラムで同女史と対談、その中で「わが国で最も才能ある政治家の一人」「私の友人」などと持ち上げた。

5.ステイシー・エイブラムズ(46)

 ウイスコンシン州マジソン生まれの黒人。スペルマン・カレッジ、テキサス大卒後、エール大学大学院で博士取得。その後、アトランタの法律事務所勤務などをへて、アトランタ市検事、ジョージア州下院議員などを務めた。

 2018年ジョージア州知事選で共和党現職相手に接戦を演じて以来、「副大統領候補」の評判が高まった。最近の有色人種を対象とした支持率調査でも、カマラ・ハリス女史をしのぎ、高い支持率を堅持している。副大統領候補指名の可能性について「指名されれば光栄」と前向きの回答をしている。

 果たして、バイデン氏の胸中やいかに?正式発表の時期は近づいている。

  
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