2024年12月23日(月)

古希バックパッカー海外放浪記

2020年5月17日

(2019.6.5~7.22 48日間 総費用24万円〈航空券含む〉)

バックパッカーの王道を歩む日本人青年登場

 7月21日、プラハ観光5日目。夕刻ホステルでビールを飲みながらキッチンで夕食を準備していたら日本人青年バックパッカーのA君がチェックイン。

 20代後半で背が高くがっちりした体格で浅黒い風貌。ブロークン英語もサマになっている。肉体的にも精神的にもたくましく世界を歩き回る資質を備えた本格的バックパッカーと見受けた。
学生時代から海外放浪を初めて卒業後も日本でフリーターしたり海外でワーホリしてお金が貯まれば海外放浪というバックパッカーの王道を歩いている。

 A君とワインを飲みながら1時間以上話をしたが遺憾ながら特段印象に残るようなトピックスはなかった。

夕暮れどきになるとクルーズ船で船上パーティーが始まる

欧米のバックパッカー専業中高年

 A君と夕食後ワインを飲んでいたら、ブラチスラバのホステルで同宿になった40歳前後のオーストラリア人のジョンが偶然チェックインしてきた。

 ジョンはフリーターと海外放浪を繰り返す生来の風来坊。酒と葉っぱとギャルが好きというちょっと悪ぶった中年男だ。

 正直なところ筆者はこうしたバックパッカー専業男に余り興味が湧かないし、親しくなれない。若いころから定職を持たず世界中を歩き回って様々な見聞を重ねて来たはずであるが、会話内容がどこか画一的で陳腐なのだ。

 曰く、日本では〇〇子というガールフレンドがいたとか、インドの△△は葉っぱが安く手に入り楽園だったとか、アテネの路上でギターを弾いてどれだけ稼いだとか、どこそこのビーチでバカ騒ぎしたとか安直な話しか出て来ない。

 反対に真剣に自分の仕事や学業に取り組んでいる人間が時間をやりくりして海外旅行をしている場合には何時間話しても興味が尽きない有益な交流ができるのだが。

海外放浪の果てにあるのは?

 ジョンが加わりA君と3人で話していたが、ジョンとA君は外に飲みに行くことになった。翌日も2人はつるんで出かけたのでウマがあったのだろう。

 A君はこれからどのような人生を送るのだろうか。国籍を問わず若いバックパッカーは何かを求めて海外を放浪している。しかし中高年に至るまでフリーターと海外放浪を繰り返す専業バックパッカーの人生の多くは哀れで悲惨だ。

 定職を持たず家族もなく老境に入っても放浪している欧米人や日本人を何人も見てきた。精神崩壊していたアメリカ人、いつも金銭的不安を訴えていたオランダ人、家族に会いたくても会えないと嘆く日本人、聞きもしないのに昔話を繰り返すドイツ人等々。


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