2022年7月6日(水)

定年バックパッカー海外放浪記

2020年5月17日

»著者プロフィール
閉じる

高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

“自分探し”はエンドレス

中欧はどこでもビールが美味い

 自分探しの旅をしている日本人青年に共通するのは“自分のやりたい仕事”、“自分らしさが生かせる仕事”という職業観である。しかしそれは幻想ではないだろうか。

 仕事とは社会から必要とされることを“自分ができる”ことによって成立する。自分探しに拘泥するあまり“自分に何ができるか”という視点が欠如している。

 “自分探し”は生涯のテーマであって誰でも死ぬまで何らかの形で“自分探し”をしているのではないか。どんな仕事でも天職と思えるようになるまでは自分を仕事に適合させる努力や時間が必要なのではないか。観念的に自分探しをしても天職には巡り合えないと考えるがいかがであろうか。

女子バックパッカーは現実的

 不思議なことに同じ日本人でも女子バックパッカーにはしっかりと人生設計をしている合理的現実主義者が多い。

 頻繁に遭遇するのが派遣社員の方々である。毎年2回の休暇で2週間ずつ海外旅行、派遣契約切れのタイミングを利用して長期海外旅行に出るというパターンだ。英語・中国語やパソコンなどの資格を取って時間給を上げる努力をしている。

 また看護師、助産婦、理学療法士など医療系・福祉系従事者も多い。売り手市場なので退職して長期旅行しても簡単に復職できるからだ。34歳の言語聴覚士は一般大学卒業後に“将来気儘に海外旅行するためには国家資格を取るのが近道”と考えて医療系専門学校に通った。

 さらに簿記の資格を持つ経理専門の個人事業主の女性、美大を出たフリーのインテリアデザイナーなど女性バックパッカーの背景は多彩である。

次回に続く

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る