2024年3月2日(土)

古希バックパッカー海外放浪記

2020年5月17日

正体不明の日本女性登場

 7月21日午後9時。やや飲み足りなかったので近くのスーパーで赤ワインを仕入れて飲んでいた。そこにドレッドヘアーに鼻ピアス、手首にブレスレットをジャラジャラして国籍不明の民族衣装をまとったアラフォー日本人女登場。

 海外雑貨を仕入れてお小遣い稼ぎしているらしい。夜遊び大好きで各国のクラブやらディスコやらご活躍のようだ。女子の生き方の自由度の範囲は男子よりも格段に広いとオジサンは感嘆。

プラハのホステルで作った朝飯

“自分探しの旅”の途上のS君

 7月22日夕刻、S君がホステルにチェックイン。色白イケメンで服装もお洒落でバックパッカーらしくない。一緒に料理してワインを飲みながらディナー。

 S君は20代後半。大学では、就職活動中に将来何をしたいのか分からず1年留年。留年中にインターンしたIT系ベンチャーで自分が進むべき道を確信して卒業後そのベンチャーに入社。

 ベンチャー企業では自由に楽しく仕事をして不満は特になかったが、ある日“これは自分が本当に望んでいた人生なのか”と疑問を感じた。2年足らずでベンチャー企業を辞めて、自分探しの旅をしている。

 S君の目標は世界中を自由に旅行して、旅先で好きな仕事をしてお金を稼ぐノマド的生活という。

 海外放浪しているとノマド的外国人に遭遇する(ノマドとはフランス語で遊牧民の意味で、最近若者の間で憧れのライフスタイルのようだ)。ちょっと思い出すだけでも、旅先で絵を描いて年に1回パリで個展を開くフランス人の画家、旅先でエッセーを書いてソウルの出版社に原稿をパソコンで送る韓国人女性ライター、イラストを描いてエージェントに電送しているロシア人女性、旅先でインスピレーションを得て作曲するチリ人の音楽家カップルなど。そして国籍を問わず多いのが旅先にてパソコン一つで仕事しているITエンジニア。

 つまりノマドで稼ぐには高度の専門性が不可欠だ。S君にノマド生活できるだろうか。

青い鳥症候群&日本社会不適合症

 海外放浪や世界一周旅行している日本人青年の中にはS君のような自分探しの旅をしている青い鳥症候群が少なからずいる。

 日本社会の閉塞性や競争圧力に嫌気がさして“自由に生きる人生”に漠然と憧憬する“日本社会不適合症”を同時発症しているケースも多い。

 典型的なのはベトナムのハロン湾クルーズで一緒になった30歳のセールスエンジニア。彼は仕事を辞めて2年間の世界一周旅行を計画していた。同い年の彼女は2年も放浪するなら別れると断固反対らしい。

 しかし彼は「現在の仕事に愛着はないし、彼女が反対するなら別れてでも世界一周したい。そして本当の自分を見つける」と海外放浪への熱情を吐露した。


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