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2020年6月27日

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栗田真広 (くりた・まさひろ)

防衛研究所地域研究部研究員

一橋大学大学院法学研究博士課程修了。
国立国会図書館調査及び立法考査局調査員を経て現職。専門は国際関係論、核問題、南アジア安全保障。近著に『核のリスクと地域紛争―インド・パキスタン紛争の危機と安定』(勁草書房)ほか。

「次」のリスク

 15日の衝突の後、両国はともに、これ以上の事態の悪化は望まない姿勢を見せてきた。インドでは、メディアが強硬論を煽る中、首相を含め政府は火消しに努めている。

 ただ、この衝突がさらなるエスカレーションを招かないとしても、LAC付近の国境地域に今回配置された部隊がどこまで実際に引き揚げるのかは定かでない。そして、中国がフェーズを変えたのだとすれば、同様の事態の再発はあり得るし、インド側は今回の事案を受けて、国境地域での道路整備のさらなる加速と、同地域で、「非常事態」の発砲を可能にする交戦規則改定を決めた。中印関係の先行きは、不透明さを増している。

  
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