「ジャパニーズ・ドリームなんて全部嘘だ」
コンビニ強盗が同時多発するのはなぜか。捜査陣は、ネットのサイトで「♯GO TO KONBINI」を発見して、主催者がベトナム語で書きこんではいるものの、誤報に誤りがあり、日本人であることをつきとめる。
マイの周辺に容疑者が浮かび上がる。日本語学校の事務員である、水森(渡辺大知)である。彼は人材派遣会社を経営していたが、多額の借金を抱えて倒産。海外から留学生を呼び込む、管理会社で働いていた経験もあり、ベトナム語ができる。
水森を慕っているマイが、雑談のなかで、店が現金をバックヤードに保管していることを彼に話してしまっていたのである。
志摩(星野)は、水森に対して「コンビニ強盗に襲われたマイさんが犯人に君の名前を呼んだのが防犯カメラに映っている。マイさんは逮捕されるだろう」と脅しをかける。
マイは、強盗の共犯を店の経営者に疑われて、解雇になっていた。
ネットの「♯GO TO KONBINI」サイトに、午前3時の犯行予告がある。第4機動捜査隊の同僚は、「3」という数字の意味から、今回は水森が単独で犯行を起こして自ら逮捕されようとしている、と読み解いた。
同時多発強盗の際の犯行時刻は「3時33分」。ベトナムでは「9」がラッキーナンバーでこの時刻の「3」を足し合わせると「9」になる。しかも、犯行日時は9日だった。
今回の「3」は、単独では忌みの数字で、運が悪いので、メッセージとしては強盗仲間を止めるように指示したものだった。
水森は、マイが務めていたコンビニを襲った。伊吹と志摩に取り押さえられながら、次のように叫ぶのだった。日本語で、そして同じ意味をベトナム語で。
「外国人は、この国に来るな。ここはあなたたちを人間扱いしない。捨てられる」
「ジャパニーズ・ドリームなんて全部嘘だ」
ドラマは毎回、現代の病巣に迫りながら、全体としてサスペンスの様相を帯びる。志摩(星野)は、警官仲間に「相棒殺し」と陰口をたたかれている。その謎とは。高校生の薬物売買に暗躍していると思われる、男(菅田将暉)の正体もいずれわかってくるのだろう。
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