賠償責任と取引
次に、トランプ大統領は指名受諾演説の中で「中国カード」を切るでしょう。中国に新型コロナウイルス感染拡大の責任をとらせると豪語して、「反中国感情」の強い共和党支持者のみならず民主党支持者にもアピールして、幅広い票の獲得を狙います。
ただし、演説でトランプ大統領が中国への責任をどの程度まで踏み込むのかに注目です。中国の賠償責任を問うのかが焦点になります。中国は他国からの賠償責任を恐れていると言われています。
たとえトランプ氏が演説で賠償責任に言及しなくても、水面下でそれを取引のカードに使う可能性は高いです。では仮にそうなった場合、何と取引を行うのでしょうか。
例えば、トランプ氏は中国が米大統領選挙に介入して、ライバルのジョー・バイデン大統領候補を応援しないように要求します。それに中国側が応じれば、賠償責任を問わないと述べて、取引を行うかもしれません。