Wedge REPORT

2021年6月14日

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 ボロボロである。広島東洋カープの交流戦最下位が決定。コロナ禍の変則シーズンのため開催されなかった2020年を間にはさみ交流戦最下位は2019年に続いて2季連続だ。しかも5度目の最下位は横浜DeNAベイスターズ(横浜ベイスターズ時代を含む)と並ぶ12球団最多タイとなった。

(Shun Tokiya/gettyimages)

 ただ、ここ最近の弱さは際立っている。13日のオリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)では9回までに最大4点差を追いついたが、9回に絶対的守護神のルーキー・栗林良吏がT―岡田にサヨナラ右前打を浴びデビューからの連続試合無失点は22でストップ。ここまで何度もチームを救い、最後を締める見事な投球を続けてきた新人ストッパーは当然責められない。

 しかしながら終わってみれば今季最長の7連敗(引き分けを挟む)で借金12に膨らみ、リーグでも今季初の最下位に沈んでしまったチームの行く末は気にかかる。何せ開幕から一度も5割に到達できておらず〝ぶっちぎり〟でリーグ最下位に沈んでいたはずのDeNAに抜かれた現実は重い。4月29日から今季3度目の借金生活に入って以降、広島は勝率5割を割ったまま延々と超低空飛行が続きっ放しだ。

 広島の交流戦は14日から16日まで本拠地マツダスタジアムで、まだ3試合残っている。他のセ5球団は交流戦日程を終了し、この3日間は試合が組まれていないため広島の結果次第ではもちろん最下位脱出の可能性はある。13日のオリックス戦でサヨナラ負けを喫した後に佐々岡真司監督も「あと3試合、地元なんで必死にやるだけ」と前を向くコメントを報道陣に残していたが、ここから一気に巻き返すと思えるような好材料は残念ながら現時点で見当たらない。

 言うまでもなく、現在の低迷は5月中旬にチーム内から新型コロナウイルスの陽性判定者が多数出た影響も大きい。濃厚接触者を含め主力ら計14人が「感染拡大防止特例2021」の適用で登録抹消となり、ただでさえ厳しい状態に追い打ちをかける格好となった。とはいえ、それが全てと結論付けられないことは多くの有識者やカープOB、そして鯉党も分かっている。

 12日の試合でもオリックスに1点差負けで苦杯をなめた際、佐々岡監督は「打線が全く機能していない。点を取れていない」などと攻撃陣に苦言を呈した挙句「今は流れが悪い」と評していた。こうした指揮官の半ば愚痴のような試合後の敗戦コメントも実は不評を買ってしまっている。自らの起用法や采配について反省の弁を述べることがほとんど見られず、選手やチーム状況に関しての嘆き節に終始するパターンが非常に多いことで、ネット上でも「そう言う、アンタはどうなんだ」と突っ込まれるケースは少なくない。

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