何一つ問題なく順調に成し遂げられる仕事など稀だ。大なり小なり課題にぶつかり、それを克服していくのが、ごく普通の仕事であるはず。大きな壁に折れそうになるのも日常茶飯事だろう。営業力主体のトライステージにとって不可欠な社員は、簡単には折れない強い心をもつプロフェッショナル人材だ。逃げない折れない人材育成を目指し、仕事を成し遂げた喜びを新人時期に味わってもらいたい。それを狙いにして、55キロを歩き続ける新人研修を実施している。その成果は独り立ちしたときに表れる。
【会社データ】
設 立 : 2006年3月
資本金 :6億3500万円
代表者 :代表取締役CEO 妹尾 勲 氏
所在地 :東京都港区芝公園2-4-1
社員数 :113人
上 場 :東証マザーズ
事業内容:テレビを中心としたダイレクトマーケティングの商品選定から媒体決定、受注、顧客管理までのトータルソリューションの提供
URL :http://www.tri-stage.jp
通販の川上から川下まで
単なる営業マン以上の仕事の幅
トライステージの業務は、生産者もしくは流通業者がメディア媒体などを活用して、消費者に直接販売するダイレクトマーケティングのサポート業務であり、業種でみれば広告代理店になる。その中心はテレビで、いわゆるテレビ通販する企業に対し、あらゆる面でのサービスを提供していく企業である。その内容は、どの媒体でどの時間帯に放映するのか、また放映後の消費者からの電話応対の体制構築など多岐にわたる。競合企業が存在せず、蓄積されたノウハウ、人材が同社の強みでもある。
インターネットなどを含むダイレクトマーケティングの市場規模は、約6兆円と予測されている。デフレ経済でモノが売れない中でもテレビ通販の規模は約4,300億円の市場規模を維持しており、伸びは頭打ちだが有望な市場と位置付けられている。その市場に特化した形で発展してきたのがトライステージだ。
営業マン1人がクライアントである通販業者などの1社を担当し、テレビ通販の放映前から放映後までのすべてをサポートする。CM展開の場合ならば、制作会社との打ち合わせや制作現場にまで足を運ぶという。放映後には消費者からの電話応対をするコールセンターが必要だが、自社に大規模なセンターを保有している通販業者は少ない。このためトライステージの営業マンが、複数のコールセンターサービス事業者と交渉して、対応することもある。そこではオペレーターへの指導までもやらなければならないという。