紙幣に書かれた細かい字も撮影可能
iPhone 13シリーズの最大の特徴は、カメラ機能の大幅な進化だ。
とくに上位モデルのiPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxは、「すべてがプロ」というマーケティングメッセージからも明らかなように、プロさながらの写真や映像が撮影できることを目指した独自のプロカメラシステムを採用。新たな超広角カメラ、広角カメラ、望遠カメラの3つのカメラの搭載と、他社よりも最大50パーセント高速化したA15 Bionicによる高速な画像処理を組み合わせた。
これまでのiPhoneシリーズでは不可能だった超広角カメラでの小さな被写体を大きく撮影するマクロ写真撮影や、広角カメラでは従来明るさが足りなかった場所でも撮影をより鮮明にし、難しい条件下での集合写真の撮影や、逆光下での撮影でも、最適な画像を撮影できる。日常の写真撮影シーンにおいて、進化を感じることができる機能だ。
筆者自身、歴代のiPhoneシリーズを使ってきたが、実際に使ってみると、使い勝手の良さと、性能の高さをすぐに感じることができる。
たとえば、ナイトモードでは、望遠カメラを含むすべてのカメラに対応するとともに、従来製品よりもカメラが明るくなったことで、暗い場所でもこれまで以上にブレがなく、より鮮明な写真が撮影できるようになった。肉眼では見えなかったようなところまで撮影できる驚きがある。
また、超広角カメラでのマクロ写真撮影は、iPhone本体を被写体に近づけていけば、自動的にカメラが切り替わって撮影してくれる。テーブルの上にあるスイーツや観葉植物などを撮影する場合でも、最短で2センチまで寄って撮影できる。撮りたいものを撮りたい形で撮影できるというわけだ。
実はこのマクロ機能を利用すると、日本円やユーロ、ドル紙幣に書かれている細かい文字まで撮影することができる。1000円札の「YEN」の図柄のなかには、「NIPPON GINKO」という文字が書かれていたり、10ユーロ札に描かれている橋の絵には「10」という文字が書かれていることもわかる。