2022年8月17日(水)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2022年5月17日

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米国は積極的な行動を示すしかない

 こういう関係は不健全であり、修復する必要がある。しかし、関係修復のための妙手がある訳ではない。バイデンは人権を重視する立場から、サウジアラビアとの関係の基調を変えようと決心した様子であるから、軌道を修正するのは難しい。結局のところ、サウジアラビアとUAEの安全保障は米国の重大な関心事であることを、積極的な行動で示すしかないように思われる。

 イエメンのホーシー派によるミサイル・ドローン攻撃には、サウジアラビアにはパトリオット防空システムを追加配備し、またUAEにはF-22/F-35戦闘機を展開するなど、米国が何もしていない訳ではないが、両国は未だ納得していない。こういう情勢では両国の更なる不興を買うイラン核合意の復活には米国として踏み切りにくいのかも知れない。

 なお、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報ずるところによれば、バーンズ米中央情報局(CIA)長官が4月中旬に隠密裏にサウジアラビアを訪問し、ジェッダでMBSと会談した。その内容は明らかでないが、良好な会談だったとされている。

  
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