『Wedge』2022年9月号に掲載されているWEDGE REPORT「曖昧すぎる日本のかかりつけ医 実現に必要な「公」の視点」では、そこに欠かせない視点を提言しております。記事内容を一部、限定公開いたします。全文は、末尾のリンク先(Wedge Online Premium)にてご購入ください。

コロナ禍の2021年初春からワクチン接種が始まった。「接種は住民が通い慣れた地域のかかりつけ医で」と日本医師会(以下、日医)は主張した。主張が通り、自治体が地元医師会を通じて診療所での接種をスタートさせた。だが、トラブルが多発する。
「かかりつけ医のはずなのに、接種できないと言われた。おかしいわね」
住民は時々受診する近くの診療所から、「定期的に受診しないのは、かかりつけ患者ではない」と断られたという。
そこで、住民は一度も受診したことのない遠方の診療所にいくつかあたり、やっと接種できた。その診療所が「かかりつけ」であるはずがない。かかりつけ医とは何か。各地で疑問の声が上がった。