2024年4月26日(金)

新しい〝付加価値〟最前線

2022年10月29日

はじめての中型冷蔵庫は「背伸びせず使える冷蔵庫」

 今回、ツインバードが参入したのは中型冷蔵市場だ。中型の正確な定義はないが、大雑把にいうと、2〜3人向け、250〜450リットル辺りだ(冷蔵庫は70リットル×家族の人数+常備品分(100リットル)+予備(70リットル) が目安の容量。2人なら310リットル、3人なら380リットル)。

 目標はできる限り使いやすいサイズだ。上の棚の奥まで手が届き、目で確認できるサイズで、最大容量ということだ。

 ここで問題になるのは、誰に対して作るのかだ。最近の女性はかなり身長が伸びた。2015年時点で157.9センチ。これが今の17歳の平均だ。1970年、50歳で155.6cm、1920年、100歳で149.7cm。100年で10cm程度高くなっているわけだ。女性をターゲットにすると、この高さがポイントになる。

具体的には、どの位変えたのか?

森三中の村上さん(身長:146cm)も一番上の棚も見え、手が届くと絶賛。

 今回の新モデル「HR-E935W」は、幅68.5センチ、奥行63センチ、高さ164.3センチで、容量は354リットル。1人、もしくは2人世帯をターゲットに作られたモデルだ。計算上は十分余裕がある。そしてマンションタイプと呼ばれるモデルだ。

 今までのマンションタイプは、幅60センチが基本。賃貸はキッチン周りにお金をかけておらず、冷蔵庫スペースなど、幅70センチ以下のことが多いからだ。

 ツインバードは一般的マンションタイプに対し、高さで12センチ、奥行で3センチ減らし、幅を8センチ増やしたという。逆算すると、一般的なマンションのサイズは、高さ176センチ、奥行66センチ、幅60.5センチとなる。納得できる値だ。

 使い心地がいかに変わったのかは、発表会のゲスト、森三中の村上さんの言葉を借りたい。彼女は身長146センチ。かなり小柄。本人曰く「手(腕)の長さも短い方なので、奥に入れると取り出せない、一番上の棚は、(落ちてもいいように)旦那様の缶ビールしかいれたことがない。使う時は、基本背伸び……」だったのが、「一番上奥まで見える、手がとどく!」「棚、広っ」。彼女専用に作ったわけではないが、使いやすさがまるで違うのだ。使いやすいサイズの冷蔵庫が登場したわけだ。


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